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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.104

チャーリー・ヘイデン&パット・メセニー『ミズーリの空高く』(1997)

CHPM

チャーリー・ヘイデン(b)
パット・メセニー(g)

1997年、ニューヨークにて録音

曲目:
01.ワルツ・フォー・ルース
02.アワ・スパニッシュ・ラヴ・ソング
03.メッセージ・トゥ・ア・フレンド
04.トゥー・フォー・ザ・ロード
05.ファースト・ソング
06.ザ・ムーン・イズ・ア・ハーシュ・ミストレス
07.プレシャス・ジュエル
08.ヒーズ・ゴーン・アウェイ
09.ザ・ムーン・ソング
10.ティアーズ・オブ・レイン
11.ニュー・シネマ・パラダイス~愛のテーマ
12.ニュー・シネマ・パラダイス
13.スピリチュアル

【アルバム紹介】
1.才能溢れる二人のミュージシャンが故郷ミズーリで過ごした頃の心象風景を音にしたデュオ作
2.アコースティック・ベース&アコースティック・ギターに加え、多重録音なども駆使
3.映画『ニュー・シネマ・パラダイス』の2曲のテーマをカヴァー

100回目達成記念「90年代の名盤特集」第4回目は、1997年にリリースされた、ベーシストのチャーリー・ヘイデンとギターのパット・メセニーによる美しいデュオ作です。

チャーリー・ヘイデンはアイオワ州生まれ、パット・メセニーはミズーリ州生まれ、ともに幼少時代はミズーリ州の小さな町で育ちました。そこからわかる通り、本作はこの二人が故郷ミズーリで過ごした頃の心象風景を音にしたもの、といえそうです。

楽曲は、二人のオリジナルの中にはヘイデンの代表曲“ファースト・ソング”も含まれ、カヴァーはヘンリー・マンシーニ作曲の映画『いつも二人で』主題曲の“トゥー・フォー・ザ・ロード”、エンニオ・モリコーネ作曲の映画『ニュー・シネマ・パラダイス』のテーマを取り上げています。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
映画『ニュー・シネマ・パラダイス』の2曲のテーマ。

映画音楽界の重鎮で知られたエンニオ・モリコーネがその息子のアンドレアとコラボレートした映画『ニュー・シネマ・パラダイス』の音楽の中で、あまりに有名な“愛のテーマ”と“メイン・テーマ”。数々のカヴァーがありますが。ジャズ・カヴァーとしてデュオでここまで原曲の持つ美しいメロディを生かした名演はありません。
本作にはこの2曲のカヴァーがあり、どちらも必聴です。
アンドレア作曲の“愛のテーマ”はシンプルにアコースティック・ギターとアコースティック・ベースが音を響かせながら、抒情的に奏でていきます。エンニオ作曲の“メイン・テーマ”では、アコースティック・ギターによる美しいメロディを提示しつつ、後半パット・メセニーの多重録音によるストリングス・シンセのサウンドが情感を盛り上げます。
聴いてみると誰もが思うことですが、このジャケットに写る広大なアメリカの自然の情景がそのまま音楽になった、そんな一枚です。

国内盤SHM-CD(一般普及盤)

 

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タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2020年11月20日 10:00