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Cream(クリーム)|最古の英国ロックフェスでの貴重ライヴに、最古の1966年クラブギグも追加収録した貴重音源

Cream(クリーム)

1966年末にデビューした伝説のスーパーグループ=クリームは、1967年になるとその卓越した演奏力を発揮できる場として数多くのライヴステージを重ねます。そして『カラフルクリーム』のヒットと米国での大成功へと進んでいくのですが、ここに収録されたのは、丁度その黎明期といえる時期の貴重ライヴ。

まずは1967年5月29日、英国東部リンカンシャーで行われた、幻のロックフェスといわれる「バーベキュー67」でのライヴ。世界初のロックフェスとして1967年6月の「モンタレー・ポップ・フェスティバル」が有名ですが、開催はこの「バーベキュー67」の方が2週間ほど早いことになります。ヘッドライナーには、英国中の話題をさらっていたジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス。他にシド・バレット率いるピンク・フロイド、ムーヴなど。6000人収容の会場には、遠く離れたロンドンからも観客が押し寄せ、会場の外に溢れかえります。そんな経緯から、地元住民の反対もあり、このフェスはこの年限りの開催となってしまい、ロック史の中で、やがて忘れられていくのです。しかし奇跡的と言うべきか、クリームだけがライヴ音源が残されていたのです。

チューリップ球根のセリ市場に設置された、簡素なステージ。本CDのジャケットには、最近発掘された当日のライヴ写真が使用されていますがその質素さに驚きます。そんな音響設備の弱さからか、音源はボーカルがオフ気味なのですが、クラプトンのギター、G・ベーカーのドラムはクリアーにとらえられていて、クラプトンのサイケペイントされたSGギターから繰り出される火の出るようなギターソロには大興奮必至。すでに「Sunshine Of Your Love」など『カラフルクリーム』からの曲も披露し、強烈なアドリブ演奏にバンドの特性を見出す様が伝わってきます。

併せて収録されたのは、クリームの現存する最古のライヴ音源で、ロンドン北西部にある老舗「クルックス・クリーク」で収録されたライヴ。ジョン・メイオールはじめ、ジンジャー・ベイカー、ジャック・ブルースやエリック・クラプトンら、当時のジャズ、ブルース、ロックミュージシャン御用達のクラブで、結成間もないクリームが、まだシンプルに演奏している時期。曲の長さも短めで潔い演奏が新鮮に聴こえます。E・クラプトンの奏法もキレキレ!ブルースブレイカーズ寄りのアプローチで鋭いブルースフレーズを繰り出しています。時折、針音が聞こえますが、当時アセテート盤に記録されたソースがマスターとなる為で、唯一それしか存在しない貴重音源です。「スウィート・ワイン」における終盤のギターソロは、なんとワンノートで40秒以上も弾き続けるという強烈さです。

★当時の状況、エピソード、曲目などの日本語ライナーノーツ掲載
★日本著作権協会JASRAC許諾商品
★Getty Images Japanのライセンス写真使用ジャケ

国内盤CD


■収録曲
"BARBEQUE 67" Tulip Bulb Auction Hall, England / 29th May 1967
1. Introduction
2. N.S.U.
3. Sunshine Of Your Love
4. We're Going Wrong
5. Steppin' Out
6. Rollin' And Tumblin'
7. Toad
8. I'm So Glad

Klooks Kleek, London, England / Nov 15th 1966
9. Lawdy Mama
10. Sleepy Time Time
11. Crossroads
12. Steppin' Out
13. Sweet Wine
14. Meet Me In The Bottom
15. N.S.U.

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タグ : ロック復刻&発掘

掲載: 2020年12月10日 13:09