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Michael League(マイケル・リーグ)|スナーキー・パピーのリーダーの初ソロ・ヴォーカル・アルバム『ソー・メニー・ミー』

Michael League

スナーキー・パピーのリーダー、マイケル・リーグの初ソロ・ヴォーカルアルバム。パンデミック禍での自己対話を経て、中東のパーカッション他すべての楽器を自身で演奏して作ったエモーショナルな音響サウンド。

2021年の第63回グラミー賞で4度目の受賞を果たした現代最強のスーパーユニット、スナーキー・パピーのリーダー/マルチ・インスト奏者/プロデューサー/アレンジャーのマイケル・リーグ。今年は12本ものプロジェクトを抱えているが、その第1弾となるのがGroundUPよりリリースされるこのソロとしてのデビュー作。元々2015年に初ソロ作を制作予定だったが多忙のためペンディング、2020年のコロナ禍を奇貨として制作をスタート。ロックダウンという環境により当初イメージしていた内容とは大きく異なったという。

本来は他アーティストとのコラボを得意とするが、タイトル「So Many Me」とあるようにすべての楽器/作編曲/楽器/ヴォーカル/コーラス他を自身で行った作品であり、また人は(マイケル本人も)自分の中に多くの人間、人格を抱えているという意味がある。共同プロデューサーとミックスはニック・ハード、マスタリングはデヴィッド・ボウイ、ベック、ジェイコブ・コリアー他を手掛けたこちらもグラミー・ウィナーのエミリー・ラザール。

ロックダウンにより人との交流が限定される中、自身が感じた人間が本来あるべき環境や関係性への思いが色濃く反映されており、内省的なトーンではあるが極めてエモーショナルなテイスト。そして彼のルーツでもあるXTCやピーター・ガブリエル他の‘80s的要素も入れつつ、奥ゆきのあるエフェクティヴなサウンドを作り上げた。ヴォーカルが低めのMIXもサウンドトーンに寄与している。特に、多彩な楽器の音色と厚みのあるセルフ・コーラス、そしてスナーキー・パピーの2015年イスタンブール公演以来トルコに足繁く通い、そこで習った中東~北アフリカのパーカッション等が有機的なレイヤーとして音像化された圧巻の内容。各パーカッションの音色をドラム・セットに見立てて立体感のあるサウンドを作り上げた。

人々と一定のディスタンスを保たねばならない酷い状況を、内省的なトーンから次第に豊かなコーラス&シンセを加えて表現したM3、フィジカル・コンタクトの重要性を歌ったM6、政策に対しての怒りをこめたM8、死生観について歌ったM11他深みのある内容で、本人も今後の制作活動に大きな広がりを感じられたという渾身の一枚。

国内盤CD

輸入盤CD

輸入盤LP

収録曲:
01. センティネル・スピーシーズ Sentinel Species
02. ミー、ライク・ユー Me, Like You
03. ライト・ホエア・アイ・フォール Right Where I Fall
04. シンス・ユーヴ・ビーン・バイ Since You've Been By
05. アイ・ワンダー・フー・ユー・ノウ I Wonder Who You Know
06. タッチ・ミー Touch Me
07. ベスト・オブ・オール・タイム Best of All Time
08. イン・ユア・マウス In Your Mouth
09. エヴァー・ジ・アクター Ever the Actor
10. ファイアーサイド Fireside
11. ザ・ラスト・フレンド The Last Friend
12. 【日本盤(規格品番RPOZ-10071)ボーナス曲】セイヴ・イット・フォー・ザ・リアル・シング Save It For The Real Thing

掲載: 2021年06月18日 14:12