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1920年代から30年代カントリー・ブルース全盛期に残されたミステリアスなブルースの秘宝の数々を一挙紹介『ザ・ラフ・ガイド・トゥ・知られざるカントリー・ブルース』

『ザ・ラフ・ガイド・トゥ・知られざるカントリー・ブルース』

ビギナーの方には入門編として最適であると同時に、マニアの方にとっては嬉しい貴重音源も収録されていることでお馴染みのラフ・ガイド・シリーズ。ラフ・ガイドの〈ブルース・シリーズ〉は戦前ブルースを軸足に、これまでも“デルタ・ブルース”(サンビーニャ・インポート WNSI-1112)、“ラグタイム・ブルース”(WNSI-1118)などをはじめとする、数々の優れたコンピレーション作品を生み出してきました。そして今回ご紹介するのはブルース・マニアの方、あるいはカントリー・ブルースを深く深く掘り下げて聴いてみたいという方必聴!いまや素性不明となってしまった謎のブルースマンたちによる渋いクラシック・チューンからチャーミングなノヴェルティ・ソングまでを一挙網羅した〈知られざるカントリー・ブルース〉です。

〈カントリー・ブルース〉とはアメリカ南部生まれのブルースにラグ・タイム、ディキシーランド・ジャズ、ヒルビリー、ゴスペルなどをはじめとするローカル音楽要素が取り込まれたアクースティック・ギター・ブルースの総称であり、1920年代から30年代に全盛期を迎えました。カントリー・ブルースを代表するアーティストとして知られているのは、通称〈デルタの声〉チャーリー・パットン(1887-1934)、ラグ・タイムの名手で驚異的なフィンガー・ピッキング・テクニックを持つブラインド・ブレイク(1895-1933)、ボブ・ディランも敬愛するヒルビリー・スタイルのブラインド・ウィリー・マクテル(1898-?)、BB.キングはじめ、数多くのブルースの巨人たちを心酔させた戦前ブルースを代表するブラインド・レモン・ジェファーソン(1897-1930)など、ブルース・ファンの方なら一度は耳にしたことがあるであろう名前ばかり。

しかし今回のコレクションに収録されているのは1920年から30年代に録音された、見たことも聞いたこともないような名前のブルースマンたちによる〈幻のトラック〉や〈つい忘れられがちな〉凄腕ブルースマンたちによる名曲などを中心としたお宝音源全26曲。ビッグネームたちが同時代に残した名演に決して聴き劣りすることのない、秀逸かつ味わい深いプレイのオンパレードとなっています。シンコペーションの効いたピードモント・ブルース・スタイルのフィンガー・ピッキングから渋いボトルネック演奏、そしてマンドリンと共に奏でられる軽やかなトレモロ演奏に至るまで種々多様なギター・スタイルの指捌きを楽しめることは勿論のこと、[6]や[11]などのユーモラスなホクム・ブルース、[19]に聴くハーモニカの妙技、ヴォーカルとコーラスの掛け合いが楽しい[25]、そして[9]のシャウト系女性ヴォーカルなど、幅広いスタイルを満遍なく楽しむことが出来るのは〈カントリー・ブルース〉という括りならでは。そしてラフ・ガイド・シリーズが誇るハイクオリティかつ愛のあるリマスター技術は、本作でもとても良い仕事をしています!隠れた宝石をまだまだ掘り起こしたいというブルース・ファンの方はマストで。ビギナーの方にはマニアの道への第一歩にふさわしい、入りやすさ抜群のカタログとなっております!

輸入盤:国内流通仕様CD

日本語解説/帯付き


輸入盤CD


【収録曲】
1.Hi Henry Brown/Skin Man Blues
2.Tommie Bradley/When You're Down And Out
3.Skoodle Dum Do & Sheffield/Tampa Blues
4.Bull City Red/Now I'm Talking About You
5.Kid Prince Moore/Mississippi Water
6.Jed Davenport & His Beale Street Jug Band/You Ought To Move Out Of Town
7.Walter Vincent/Overtime Blues
8.Long "Cleve" Reed & Little Harvey Hull Original Stack O'Lee Blues
9.Minnie Wallace and her Night Hawks/Field Mouse Stomp
10.Virgil Childers/Travelin' Man
11.Lil McClintock/Don't Think I'm Santa Claus
12.Gene Campbell/Robbin' and Stealin' Blues
13.Bogus Ben Covington/It's a Fight Like That
14.Lewis Black/Gravel Camp Blues
15.Lonnie Coleman/Wild About My Loving
16.Big Boy Cleveland/Goin' To Leave You Blues
17.Elijah Jones/Stuff Stomp
18.Edward Thompson/Seven Sisters Blues
19.Slim Barton & Eddie Mapp/Careless Love
20.Will Day/Sunrise Blues
21.John Henry Barbee/God Knows I Can't Help It
22.William McCoy/Central Tracks Blues
23.The Blue Boys/Easy Winner
24.Otis Harris/You'll Like My Loving
25..T. C. Johnson, Blue Coat Tom Nelson & Porkchop/G. Burns Is Gonna Rise Again
26.Jesse "Babyface" Thomas/No Good Woman Blues

タグ : リイシュー

掲載: 2021年07月05日 16:36