Massacre(マサカー)|伝説のデス・メタル・バンドの復活作『Resurgence』が登場
もはや伝説とも言えるフロリダのデス・メタル・バンド、マサカー。結成は84年。当初はヘヴィメタルをプレイするカバー・バンドであったが、85年にデスを脱退したカム・リー(Vo)が加入すると、一気にデス・メタル化。86年に発表したデモ『Aggressive Tyrant』は、テープトレードを通じて世界中のマニアに拡散され、デス・メタルのパイオニア的作品として神格化されてきた。だが、当時はアルバムをリリースすることなく87年に解散。87年と言えば、デスやナパーム・デスがデビューを果たし、まさにデス・メタル・ブームが台頭し始めた年。そんな中、マサカーはシーンを去ってしまったのだ。結局89年、当時のデス・メタル・ブームを牽引していたイギリスのイヤーエイク・レコードの説得で、バンドは再結成。91年にやっとデビュー・アルバム『From Beyond』をリリースするも、正直旬を逸した感は否めなかった。その後の歴史はグチャグチャで、誰がマサカーという名の権利を持っているかで揉めまくり。14年にはカム・リー抜きのサード・アルバム『Back from Beyond』がリリースされたが、現在のマサカーは再びカム・リーが率いている。
そんなマサカーがニュー・アルバムをリリースする。カム・リーのマサカーという意味では、96年の『Promise』以来なので、実に25年ぶりだ。『Aggressive Tyrant』でもプレイしていたベーシスト、マイク・ボーダーズも復帰。メモリアムのギタリスト、スコット・フェアファックスもメンバーとして名を連ねる。そんな猛者を集めて制作されたアルバム『リサージェンス』は、当然のことながら一切の混じり気のないオールドスクール・デス・メタル。というよりも、カム・リーこそがデス・メタルというものを作り上げた張本人の一人なのだ。ひたすらヘヴィでダーク。デス・メタルとは何なのかを知りたかったら、マサカーを聴け。伝説でありながら、運に恵まれなかったバンド、マサカー。ついにその真価が認められる時が来た。
国内盤CD
日本語解説書封入/歌詞対訳付き
輸入盤CD
輸入盤LP
【収録曲】
01. エルドリッチ・プロフェシー
02. ルーインズ・オブ・ルルイエ
03. ジ・インスマス・ストレイン
04. ザ・ウィスパラー・イン・ダークネス
05. ブック・オブ・ザ・デッド(ネクロノミコン・エクス・モーティス)
06. イントゥ・ザ・ファー・オフ・ヴォイド
07. サーヴァンツ・オブ・ディスコード
08. フェイト・オブ・ジ・エルダー・ゴッズ
09. スポーン・オブ・ザ・サキュバス
10. リターン・オブ・ザ・コープス・グラインダー
【メンバー】
カム・リー(ヴォーカル)
マイク・ボーダーズ(ベース)
スコット・フェアファックス(ギター)
ロッガ・ヨハンソン(ギター)
ジョニー・ペッターソン(ギター)
ブリンヤル・ヘルゲトン(ドラムス)
タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)
掲載: 2021年09月16日 17:29