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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.148

ハービー・ハンコック『テイキン・オフ』(1962)

HH

ハービー・ハンコック(p)
フレディ・ハバード(tp)
デクスター・ゴードン(ts)
ブッチ・ウォーレン(b)
ビリー・ヒギンズ(ds)

1962年5月28日録音

曲目:
01.ウォーターメロン・マン
02.スリー・バッグス・フル
03.エンプティ・ポケッツ
04.ザ・メイズ
05.ドリフティン
06.アローン・アンド・アイ

【アルバム紹介】
1.60年代のマイルス“黄金のクインテット”で活躍した名ピアニストの初リーダー作
2.大ヒット曲“ウォーターメロン・マン”収録
3.ブルーノートの看板プレイヤーが揃ったクインテット編成

前回のマイルス・デイヴィスに続いて、今回はその60年代の“黄金のクインテット”時代のメンバーであり、ピアニスト、コンポーザーとして活躍したハービー・ハンコックの傑作になります。

本作はハービー・ハンコックのブルーノート初の自身の名義でのアルバムであり、キャリアの中で初のリーダー作でもあります。
ただ最初からハービー・ハンコックは普通のジャズ・ミュージシャンとは違っていました。書いてきたオリジナル曲が素晴らしく良かったので、初めてのリーダー作をすべてオリジナル曲でレコーディングする、ということになったのです。そして本作から“ウォーターメロン・マン”という大ヒット曲を世に送り出しました。

クインテット編成のメンバーはトランペットのフレディ・ハバードやテナー・サックスのデクスター・ゴードンら、ブルーノートの看板プレイヤーがフロントとなった顔ぶれになっています。それゆえ、ハードバップなテイストもありながら、ハンコック自身のオリジナル曲のカラーがどこか一味違うサウンドを作り上げています。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
ファンキーでキャッチーな名曲“ウォーターメロン・マン”。

一度聴いたら忘れられない曲が時々あるものですが、この曲はまさにそんな1曲。 ファンキーなビートと、バウンドするピアノのリフ、そしてキャッチーなテーマ・メロディ、ハービー・ハンコックが並みならぬ作曲の才能を持っていることを知る1曲です。
ハンコック自身は故郷のシカゴにいた頃に、荷馬車を引いたスイカ売りがきて、その時の叫び声からインスピレーションを得て、この曲を思いついたといいます。
またこの曲は、非常にシンプルな3つほどのコードで出来ており、それゆえ、ジャム・セッションなどでもよく演奏される機会もある曲で有名ですし、歌詞がついたヴォーカル・バージョンも存在します。
ちなみにこの曲のヒットで、当時23歳のハンコック青年は高級スポーツカーのACコブラを購入、それは非常にレアな年式のものとして知られ、今では驚くような高値がついているヴィンテージ・モデルになっているようです。しかもそれを現在も所有している、と自伝等には書かれています。

国内盤SHM-CD(一般普及盤)

 

輸入盤LP

タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2021年10月08日 10:00