注目アイテム詳細

The Beatles(ザ・ビートルズ)|時系列で追うスタジオ・セッション・シリーズ第8弾『EMI STUDIO Sessions 1967 vol.2』

The Beatles(ザ・ビートルズ)

エターナル・グルーヴズのビートルズ、セッション音源集の第8弾は、『サージェント・ペパーズ』最終段階のセッション集。1966年11月から始まったレコーディングもいよいよ大詰め。本CDは1967年3月3日のEMIスタジオから幕を開ける。

アルバム冒頭を飾る「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」のベーシックトラックにブラスセクションと、ポールの弾くジミヘンばりのエレキギターのダビング音源や、架空のコンサート開演前の客席のざわめきの元テープなど、いきなり貴重音源が聴ける。 3月9日の「ゲッティング・ベター」は、印象的なエレピをポールが弾き、ジョンとジョージがエレキのテイク1。そしてポールのベースが登場するテイク12。その違いを聴けば、いかにこのベースが重要だったか気付かされる。「グッド・モーニング・グッド・モーニング」は、3月12日の強烈なブラスセクションのダビングや、29日にダビングする、様々な動物たちの鳴き声ループテープの元音源までも収録。

ジョージが本格的にインド音楽にトライした「ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー」は、ジョージが演奏者にフレーズを歌いながら教えているリハーサル音源。「シーズ・リーヴィング・ホーム」では美しい弦楽トラックと、ポールとジョンのボーカルのみのトラックも。 「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」は、リンゴが歌うことを前提に曲作りされ、アルバム2曲目にメドレーとして繋がるように計画された。ポールがピアノ、ジョンはカウベル、ジョージがエレキでリンゴがドラムというシンプルな編成でのテイク1と2など、興味深いバージョンだ。ポールの渡米を控え最終日とした4月1日には、「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド/リプライズ」が録音される。1曲目の「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」をテンポを速めただけ、と思われがちだが実際はキーもコード進行も構成も別物だ。ここでも次曲「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」へ繋げる前提でキーも決められ、ライヴ演奏を基本にワイルドさマシマシで録音される。そしてポールの帰国後の20日には、結局は収録を見送られる「オンリー・ア・ノーザン・ソング」を再び録音するなど、迷走しながらもアルバム『サージェント・ペパーズ』は完成する。歴史的作品『サージェント・ペパーズ』の制作過程を音で追う、究極のセッション音源集だ。

★日本語ライナーノーツ。8,500字、8頁。
★日本著作権協会JASRAC許諾商品
★Getty Images Japanのライセンス写真使用ジャケ

国内盤CD


■収録予定曲
3rd March 1967 - EMI Studio 2, London - 7:00 PM-2:15 AM

1 Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band take 10/Guitar & Brass Overdub

6th March 1967 - EMI Studio 2, London - 7:00 PM-12:30 AM
2 Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band edit piece
3 Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band crowd sounds
4 Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band applause

9th March 1967 - EMI Studio 2, London - 7:00 PM-3:30 AM
5 Getting Better take 1/Inst.
6 Getting Better Rehearsal
7 Getting Better take 7/Inst.
8 Getting Better take 12/Inst.

13th March 1967 - EMI Studio 2, London - 7:00 PM-3:30 AM
9 Good Morning Good Morning take 10/Brass Overdub

15th March 1967 - EMI Studio 2, London - 7:00 PM-1:30 AM
10 Within You Without You Rehearsal
11 Within You Without You take 1/Inst.

17th March 1967 - EMI Studio 2, London - 7:00 PM-12:45 AM
12 She's Leaving Home take 1/Inst.
13 She's Leaving Home edit piecebr
14 She's Leaving Home take 6/Inst.
15 She's Leaving Home vocal only

29th March 1967 - EMI Studio 2, London - 7:00 PM-5:45 AM
16 Good Morning Good Morning Animal Montage
17 Being for the Benefit of Mr. Kite! Calliope Tape
18 With a Little Help from My Friends take 1/false
19 With a Little Help from My Friends take 2/Inst.
20 With a Little Help from My Friends take 10/Inst.

1st April 1967 - EMI Studio 1, London - 7:00 PM-6:00 AM
21 Sgt Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise) Rehearsal
22 Sgt Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise) take 5
23 Sgt Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise) Rehearsal
24 Sgt Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise) take 8
25 Sgt Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise) take 9/Inst.

20th April 1967 - EMI Studio 2, London - 7:00 PM-2:15 AM
26 Only A Northern Song RS6

22nd February 1967 - EMI Studio 2, London Trackdown Working Tape
27 A Day In The Life RS7
28 A Day In The Life RS8

ザ・ビートルズ|数々の名曲を生み出す歴史的瞬間&ラスト・ライブ“ルーフトップ・コンサート”が史上初ノーカット完全版として甦る!『ザ・ビートルズ:Get Back コレクターズ・セット』遂に登場>>>>

ザ・ビートルズ|スタジオ・セッション・シリーズ第7弾!『サージェント・ペパーズ』から『マジカル・ミステリー・ツアー』と続く1967年セッション集『EMI STUDIO Sessions 1967 vol.1』>>>>

ザ・ビートルズ|最後のオリジナル・アルバム『レット・イット・ビー』が遂にスペシャル・エディションで発売>>>>

ロック名盤復刻/リイシュー

タグ : ザ・ビートルズ ロック復刻&発掘

掲載: 2022年05月13日 19:09