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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.184

ジャッキー・マクリーン『スイング・スワング・スインギン』(1960)

JM

ジャッキー・マクリーン(as)
ウォルター・ビショップJr.(p)
ジミー・ギャリソン(b)
アート・テイラー(ds)

1959年10月20日、ニュージャージーにて録音

曲目:
01.ホワッツ・ニュー
02.レッツ・フェイス・ザ・ミュージック・アンド・ダンス
03.ステーブルメイツ
04.アイ・リメンバー・ユー
05.アイ・ラヴ・ユー
06.アイル・テイク・ロマンス
07.116丁目レノックス街

【アルバム紹介】
1.バップ/ハードバップをべースにモードやフリーの領域まで踏み込んだ名アルト・サックス奏者
2.ブルーノート・レーベルでの初のワン・ホーン・カルテット作
3.スインギーな魅力に溢れた演奏で聴かせるスタンダード中心の選曲

今回ご紹介するアルト・サックス奏者はジャッキー・マクリーンです。 日本人にとってはマル・ウォルドロンの代表作『レフト・アローン』のタイトル曲でのアルト・サックスのプレイで知られているレジェンドです(参考:WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.30)。 バップ/ハードバップをべースにしながらモードやフリーの領域まで踏み込んでプレイした幅広い音楽性がマクリーンの魅力でした。

本作はマクリーンにとってブルーノート・レーベルにレコーディングされた初のワン・ホーン・カルテットによるアルバムで、メンバーはピアノがウォルター・ビショップJr.、ベースがジミー・ギャリソン、ドラムスはアート・テイラーという申し分のない顔ぶれです。

楽曲はスタンダード中心の選曲になっており、ラストの“116丁目レノックス街”のみマクリーンのオリジナル曲になっています。ロマンティックなスタンダード曲がチョイスされていますが、演奏は甘さに流されない、スインギーな魅力にあふれたものになっています。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
軽快でスインギーな“アイ・ラヴ・ユー”。

この曲は、スタンダードの名作曲家で知られるコール・ポーターが書いた名曲です。
ラテン風なリズムの勢い溢れるイントロで曲が始まり、ソロになるとスイング感あふれるビートの上をマクリーンのアルト・サックスが朗々としたソロを展開してゆきます。
ピアノ・ソロ、ベース・ソロを経て、頭のラテンのリズムが戻ったところからテーマ回帰となり、粋なアウトロが続く中、楽曲はフェイドアウトで終わります。
ジャッキー・マクリーンのアルトはどことなくシャープ気味な音程が特徴で、そんなピッチがフレーズに独特の緊張感を与えているような気がします。
ブルーノート・レーベル全盛期のアーティストは早逝したミュージシャンが多い中、ジャッキー・マクリーンは比較的長生きだったため(2006年没)、80年代~90年代にも再びブルーノート関連(日本のサムシン・エルス・レーベル含)のリーダー作を発表しています。1996年の『ハット・トリック』はピアノの大西順子と共演のワン・ホーン・カルテット作ゆえ、話題を集めました。

国内盤CD

 

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タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2022年06月24日 10:00