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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.185

ルー・ドナルドソン『ブルース・ウォーク』(1958)

LD

ルー・ドナルドソン(as)
ハーマン・フォスター(p)
ペック・モリソン(b)
デイヴ・ベイリー(ds)
レイ・バレット(conga)

1958年7月28日、ニュージャージーにて録音

曲目:
01.ブルース・ウォーク
02.ムーヴ
03.ザ・マスカレード・イズ・オーヴァー
04.プレイ・レイ
05.オータム・ノクターン
06.コーリン・オール・キャッツ

【アルバム紹介】
1.ソウルフル&ブルージー、ファンキーなサックス奏者ルー・ドナルドソン
2.パーカッションが入ったメンバーでのワン・ホーンで聴かせる代表作
3.100%自分色のオリジナル、プレイヤーとしての魅力で押すスタンダードで構成の全6曲

モダン・ジャズ期のアルト・サックス奏者はほとんどがチャーリー・パーカーをお手本にしており、今回ご紹介のルー・ドナルドソンもその一人ですが、その後の自身のプレイするソウル・ジャズ系の音楽の方向性から、ソウルフル&ブルージー、ファンキーなサックス奏者というイメージがついています。

本作はブルーノート・レーベルに数多くのリーダー作を残しているドナルドソンの1958年の一枚で、メンバーには盟友のピアニスト、ハーマン・フォスター、ベースがペック・モリソン、ドラムスがデイヴ・ベイリー、そしてパーカッションにレイ・バレットというメンバーでのワン・ホーンで聴かせる代表作です。

楽曲はタイトル曲および“プレイ・レイ”、“コーリン・オール・キャッツ”の3曲のドナルドソン自身のオリジナルとスタンダード・チューンの全6曲で構成されています。オリジナル曲では100%自分色をアピールしつつも、スタンダードではビバップ/ハードバッパーとしてのプレイが前面に出た演奏になっています。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
ちょっぴりけだるくスイング、“ブルース・ウォーク”。

アルバムのタイトル・チューンであり、ルー・ドナルドソンにとっての代表曲です。
パーカッションも入った、ちょっぴりけだるいスイング・ビートの上をドナルドソンのアルト・サックスがブルージーなテーマを渋くブロウ。
ソロになると、一層ブルージーさを増してゆき、そのダルな雰囲気はピアノへとソロが移ってゆきます。そしてドラムス、パーカッションとの掛け合いのソロの後、再びドナルドソンのソロとなり、やがてテーマに回帰し、最後はドラムスとパーカッションだけになり消え入るように曲は終わります。
ルー・ドナルドソンは60年代に入ると、編成にオルガンが加わったソウル・ジャズ・セッションの傑作をレコーディングしてゆきます。その一つが1967年のアルバム『アリゲーター・ブーガルー』で、タイトル曲はソウル・ジャズを代表する名曲のひとつです。
90年代にソウル・ジャズのリヴァイヴァル・ブームがあり、ブルーノートはもとより、プレスティッジのオルガン入りのアルバムが突然売れ始めた時期がありました。そんな時、にわかに注目度がアップしていたドラムスのバーナード・パーディが来日し、渋谷のON AIRでライヴを行った際、ベースのチャック・レイニー、ギターのデイヴィッド・T・ウォーカーらの錚々たるメンバーの中に、ルー・ドナルドソンの姿がありました。そして“アリゲーター・ブーガルー”の実演。会場の盛り上がりはマックスだったのは言うまでもありません。1993年7月の思い出でした。

国内盤CD

 

輸入盤LP

 

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タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2022年07月01日 10:00