The Bad Plus(ザ・バッド・プラス)|活動21年目を迎えた人気トリオがギターとサックスを加えた新生カルテットとして最新アルバム『The Bad Plus』をリリース
ザ・バッド・プラスは、新生カルテットとして、セルフ・タイトルを冠した15作目『The Bad Plus』をリリース。彼らの歩みの中で、サウンド面でも、メンバーの入れ替わりでも、さまざまな意味で決定的な1枚となった。
ザ・バッド・プラスは、イーサン・アイヴァーソン(p)、リード・アンダーソン(bass)、デヴィッド・キング(drums) をオリジナルメンバーとして2001年にセルフ・タイトルとなるデビュー作をリリース。ニルヴァーナ、エイフェックス・ツインなどのカヴァーをレパートリーとするなど、ロックとジャズを融合した独自のサウンドで人気を博した。2015年にはジョシュア・レッドマンとのコラボレーション・アルバム『ザ・バッド・プラス ジョシュア・レッドマン』を発表し、話題に。
2017年12月31日のヴィレッジ・ヴァンガード公演を最後に、ピアニストのイーサン・アイヴァーソンが脱退し、オリン・エヴァンスが後任として加入。2021年にオリン・エヴァンスも脱退し、オリジナルメンバーでコンポーザーでもあるアンダーソンとキングは、単に新しいピアニストを探すのではなく、左に大きく舵を切り、新たにベン・モンダー(g)とクリス・スピード(ts)を引き入れ、バンドをカルテットとして新しく生まれ変わらせることにした。
ベン・モンダーはマリア・シュナイダー、ダニー・マッキャスリン、ポール・モチアンやデヴィッド・ボウイの主要作品に参加し、現NYシーンで活躍する鬼才ギタリスト。サックスのクリス・スピードは、カート・ローゼンウィンケルと結成したバンド「ヒューマン・フィール」を始め、数々のモダン・アンサンブルのリーダー/コ・リーダーとして受賞歴があり、キングとアンダーソンの長年の音楽仲間でもある。
本作は8曲全曲がキングかアンダーソンのコンポジションで、持ち味である独特の疾走感とエネルギーは健在。デビュー曲のような新鮮な思いとともにジャズへの独自のアプローチを押し進める渾身の1枚。
「デビュー・アルバムのようなエネルギーを持ったレコードを出すことができるのなら、僕にとっては、それは意味があることなんだ。これこそが自分自身を改革することなんだ」リード・アンダーソン
輸入盤CD
輸入盤LP
収録曲: 1. Motivations II 2. Sun Wall 3. Not Even Close To Far Off 4. You Won't See Me Before I Come Back 5. Sick Fire 6. Stygian Pools 7. In The Bright Future 8. The Dandy 5.07
メンバー: Reid Anderson(bass) Dave King(drums) Ben Monder(guitar) Chris Speed(tenor saxophone, clarinet)
掲載: 2022年09月29日 14:35