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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.224

クリフォード・ブラウン『クリフォード・ブラウン=マックス・ローチ』(1955)

CB

クリフォード・ブラウン(tp)
マックス・ローチ(ds)
ハロルド・ランド(ts)
リッチー・パウエル(p)
ジョージ・モロウ(b)

1954年8月2日~3日、6日、ハリウッドにて録音
1955年2月24~25日、ニューヨークにて録音

曲目(オリジナルLP発売時):
01.デライラ
02.パリジャン・ソロウフェア
03.ザ・ブルース・ウォーク
04.ダフード
05.ジョイ・スプリング
06.ジョードゥ
07.ホワット・アム・アイ・ヒア・フォー

【アルバム紹介】
1.夭折の天才トランペッター、クリフォード・ブラウン
2.盟友のマックス・ローチと組んだクインテットの記念すべき初のスタジオ録音
3.自身のオリジナル3曲をまじえた初期ハードバップの魅力

今回ご紹介するトランペッターの名盤は、夭折の天才として知られる名トランペッター、クリフォード・ブラウンのアルバムです。

数々の名プレイで魅了したクリフォード・ブラウンは1956年6月26日に、出演先であるシカゴに向けて、バンドのピアニスト、リッチー・パウエルとその奥さんが運転する車で移動中に交通事故に遭い(3人とも即死)、まだ25歳という若さでこの世を去りました。

本作はドラマーで、盟友のマックス・ローチと組んだクインテットの記念すべき初のスタジオ録音をとらえたもので、ハードバップ初期の傑作として知られています。
メンバーはテナー・サックスにハロルド・ランド、ピアノにリッチー・パウエル、ベースにジョージ・モロウという布陣。
楽曲は、ヴィクター・ヤングの作曲した“デライラ”、バド・パウエルの“パリジャン・ソロウフェア”、デューク・ジョーダンの“ジョードゥ”、デューク・エリントンの“ホワット・アム・アイ・ヒア・フォー”に加え、クリフォード・ブラウンのオリジナル3曲“ザ・ブルース・ウォーク”、“ダフード”、“ジョイ・スプリング”という構成です。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
クリフォード・ブラウンの名曲“ジョイ・スプリング”。

爽やかなメロディー・ラインが印象的なこの曲は、クリフォード・ブラウンが奥さんのために書いたナンバーで、代表曲のひとつになっています。
ピアノに導かれるイントロで曲は始まり、トランペットとテナー・サックスのユニゾンにより朗々としたテーマが提示されます。最初のソロはテナー・サックスのソロになりますが、ここでのハロルド・ランドのソロは歌心満点の名プレイになっています。続いて、クリフォード・ブラウンのソロに移り、切れ味もありながら、どこかふくよかなトーンが、表情豊かにフレージングを繰り出して展開してゆきます。ピアノ・ソロを挟んで、トランペットとドラムス、サックスとドラムスと交互にソロ回し後、ドラム・ソロに移り、やがてテーマへと回帰、最後はシンプルにエンディングへと向かいます。
この“ジョイ・スプリング”を含む、本作に収録のクリフォード・ブラウンの3曲のオリジナルはどれも聴きごたえのあるナンバーで、アッパーな“ザ・ブルース・ウォーク”、クールな“ダフード”と曲調もそれぞれの魅力があり、知っておいて損はないハードバップ・チューンになっています。

国内盤SHM-CD

 

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タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2023年04月14日 10:00