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酉島伝法|日本SF大賞2冠作家が9年の歳月を費やした長編『奏で手のヌフレツン』刊行

奏で手のヌフレツン

太陽に抗った聚落の子孫ヌフレツンは、運命に導かれてバイオリンの奏で手を目指す。迫る太陽消失。響け、祖先の遺した禁忌の音。
日本SF大賞2度受賞の異形の天才がおくる書き下ろし長編。


日本SF大賞を2度受賞するという、史上2人目の偉業を成し遂げ、「奇才」「異形の天才」の名をほしいままにする酉島伝法(とりしま でんぽう)。2011年「皆勤の徒」で創元SF短編賞を受賞してデビュー以来、つねに瞠目に値する作品を発表してきた唯一無二の作家による新境地、4年ぶり待望の書き下ろし長編『奏で手のヌフレツン』がついに刊行。

【あらすじ】
球地(たまつち)――
人々はそこに散在する八つの聚落(じゅらく)で生活していた。
その球面世界を、五つの太陽が絶え間なく巡っていた。
リナニツェたちの聚落の太陽は死に、太陽は四つになった。
リナニツェは生きのび、奏で手(かなでて)の過去を封印した。
そしてリナニツェはジラァンゼを生み、ジラァンゼはヌフレツンを生んだ。
親子三代にまたがる壮大な物語が、いま幕を開ける。
聞こえるだろうか、地に満ちる生命の賛歌が――



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掲載: 2023年12月04日 18:30