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特集:日本のソフト・ロック

コーラスやハーモニーを巧みに取り入れた耳ごこちのよいポップスを形容する際に使用される「ソフト・ロック」。それは、主に60~70年代の海外アーティストに対して使われることが多いが、もちろんそうした傾向のサウンドの音楽は日本でも作られてきた。ここでは、そういった日本国内で生みだされてきたソフト・ロックを紹介する。

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赤い鳥『ゴールデン☆ベスト 赤い鳥 翼をください~竹田の子守唄』


1969年~1974年まで6年間活動した、日本のポップ・シーンの源流とも言えるスーパー・グループ、赤い鳥のベスト・アルバム。 (C)RS

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いしだあゆみ『ファンタジー』


「昭和アーカイブス、紙ジャケこれくしょん」シリーズ!本作は、いしだあゆみ成熟期の名盤。橋本淳、筒美京平コンビによる名曲「絵本の中で」「ブルー・パール」他を収録。 (C)RS

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伊東ゆかり『The Look of Love』


1965年サンレモ音楽祭日本人初入賞歌手伊東ゆかりの60年代ソフト・ロック編集盤がW紙ジャケット仕様で再発売!! 伊東ゆかり人気絶頂期の60年代後期に録音された本作はバート・バカラック、ジミー・ウェッブの楽曲を含むソフト・ロック名曲集!編曲は伊東ゆかりとグリーンジンジャーの『LOVE』('71年発売)と同じく東海林修!!伊東ゆかりの本領が発揮された「Let It Be Me」は竹内まりやもライヴ・アルバム「Souvenir Live」& ベスト・アルバム「Expressions」でカヴァーした珠玉の名曲。

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大宮京子&オレンジ『大宮京子&オレンジ』


フリーソウル~ソフトロックの名盤として名高い『大宮京子&オレンジ』は当時新進作曲家だった林哲司がアルバム全10曲中9曲のアレンジを手掛け、アルバム収録のシングル曲「ミラージュ」「イン・ザ・レイン」では松本隆が作詞を手掛けている。

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オフコース『オフ・コース1/僕の贈りもの』


オフコースのアルバムが高音質UHQCDで再発売!1970年のデビューから曲折を経て、小田和正と鈴木康博のデュオとなったオフ・コースのファーストアルバム。シングルにもなったタイトル曲ほか、みずみずしいメロディと美しいコーラスが魅力。(1973年発表/2015年マスター)

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風コーラス団『愛色の季節』


ヤマハ・ポピュラーコンテスト出身の風コーラス団が1975年に発表した唯一のアルバム。細野晴臣がプロデュースし、ティンパン・ファミリーがバック・アップ。タイトな演奏と男女混成の美しいハーモニー・ワーク、洗練された洋楽テイストとグルーヴ感が最高のソフト・ロック秘蔵盤。

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ザ・カルア『二人のセレネード』


慶応義塾大学の音楽団体、KBRソサエティーの一員として発足された70年代ソフトロックの最高峰と言われたザ・カルアのファーストアルバム全12曲。 (C)RS

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ガロ『シングルズ&オリジンズ』


その膨大な全楽曲のなかから、元メンバー大野真澄が選りすぐりの22曲をセレクトした本作は、一枚組で世界観を描き出す唯一無二な構成となっている。CD1枚の収録時間を最大限活かし、まるで一枚の新作のように、真新しいストーリー仕立てで構成されている。【prologue】の「演奏旅行」から始まり、【singles】として15曲、シングルだけでなく【additional tracks】として5曲【epilogue】の「夜間飛行機」までと、全4章構成に編み上げられた珠玉の一枚に仕上がった。今作でガロを初めて知る方たちからこれまでのガロ・ファンにも必聴なアルバムとなっている。

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サンズ・オブ・サン『海賊キッドの冒険』


72年にビクターより発売。柳田ヒロが田中清司、長岡和幸、武部秀明、MAO(幻のシンガー、ソロ作品も軒並みプレミア化)らと結成した幻のバンド、サンズ・オブ・サンの1stアルバム。ほぼ全曲の作詞を松本隆、作・編曲を柳田ヒロが担当し、はっぴいえんど的世界を見事にソフトロック移行させることに成功した和製ソフトロック史に残る屈指の名作。

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惣領泰則とジム・ロック・シンガーズ『グッドバイ!グッドバイ!グッドバイ!』


CITY POP名曲 「CITY LIGHT BY THE MOONLIGHT」を収録。作曲家・アレンジャー、 惣領泰則が率いるジム・ロック・シンガーズ77年作。惣領智子、井上鑑ら参加。(1977年発売)

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TIME FIVE『翼を下さい』


金澤寿和氏監修の<Light Mellow>シリーズ。和製ライト・メロウ最高峰の一角、タイム・ファイヴの<ディスコ・メイト>レーベル時代の作品が遂にCD化!1978年作品。アレッシーの"Oh! Lori"やニール・セダカの“雨の樹の下で(雨に微笑を)”、村井邦彦の“翼を下さい”や、林哲司といった屈指のメロディー・メイカーたちの楽曲をゴージャズ&ジャジーにカヴァー。その他に、5thディメンションを思わせる壮大なハーモニーのソフト・ロック大名曲"My Love For You"などアレンジを手掛けるボブ・アルシバー(5thディメンション、赤い鳥ほか)の手腕もさえる!全編を包み込むシルキーでジェントリーなハーモニーが体の隅々まで溶かしてゆくメロウネスに酔いしれる!全曲、山上路夫による日本語詞。

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トワ・エ・モワ『或る日突然~トワ・エ・モワの世界』


1968年にスクールメイツのメンバーだった白鳥恵美子と、歌手志望だった芥川澄夫の二人で結成され、「或る日突然」「空よ」「誰もいない海」など数多くのヒットを出し、1960年代後半から1970年代前半にかけて流行した和製ラウンジ系 ポップ「トワ・エ・モワ」のファーストアルバム(全12曲収録)をSHM-CDとアナログLPで再発

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ザ・ハプニングス・フォー『ザ・ハプニングス・フォー・シング・ザ・ビートルズ~1969年10月東京』


昭和40年代の日本で最も先鋭的なグループであった「ザ・ハプニングス・フォー」。2022年11月23日に発売した『1969年10月東京』(品番FJ235)よりビートルズ・ナンバー12曲のみを収録。ビートルズ・ナンバーをラテン・ジャズ、ボサノバ、ソフト・ロック、サイケデリック、プログレッシヴ・ロック的なアレンジを施し、4人だけの生演奏とは思えない世界的にも高水準のサウンドが奇跡的に高音質のライン録音で記録された、世界中のビートル・マニア驚喜のハプニング・サウンド! (C)RS

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OST『赤い鳥逃げた?』


天才・樋口康雄(ピコ)による和製ソフトロック~レアグルーヴの最高峰との呼び声も高い、1973年公開、桃井かおり、原田芳雄主演による映画「赤い鳥逃げた?」のオリジナル・サウンドトラックが初のLP復刻。

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Pizzicato Five『カップルズ』


1987年4月1日にリリースされたファーストアルバム。グループのメンバーはこの時点で佐々木麻美子、高浪慶太郎、鴨宮諒、小西康陽の4人。「皆笑った」「連載小説」「そして今でも」「七時のニュース」「眠そうな二人」など人気曲を収録。「マジカル・コネクション」はJ.B.セバスチャンの隠れた名曲。細野晴臣のほか、豪華ミュージシャン達が参加。

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フィフィ・ザ・フリー『栄光の朝』


1969年11月に発売されたアルファミュージック第一弾シングルであり、5名から成るグループ、フィフィ・ザ・フリーの「栄光の朝」が7インチ・ヴァイナルで復刻発売。
「栄光の朝」は、作詞が山上路夫、作曲が村井邦彦、編曲が川口真による楽曲で、歌謡曲でもなく、ロックでもなく、当時台頭していたフォークソングでもない、洗練されたコーラスワークを用いた新たな音楽「ソフトロック」の名曲として日本のポップス史に刻まれている。アルファミュージック55周年イヤーにふさわしい作品のリバイバル。カップリングは、同じく山上路夫、村井邦彦、川口真による「戦争は知らない」。

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布施明『布施明がバカラックに会った時』


A&Mスタジオで録音、布施明がバート・バカラックを歌った1971年作品。バカラックがこのアルバムのために書き下ろした曲もあり、時に熱唱し、時に軽く歌い上げる布施明の歌唱が感動を呼ぶ。A&Mの諸作と比べても遜色ないクオリティを誇るソフトロックとして、布施明ファンはもちろん、和モノ・ファン、バカラック・ファンにもおすすめしたい一枚。

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ブルーベリー・ジャム『ブルーベリー・ジャム』


のちにセイルアウェイ(楠瀬誠志郎が在籍)を経て、難波弘之らとセンスオブワンダー、杉真理や松尾清憲らとBOXでも活躍する小室和幸が1970年代後半に在籍したブルーベリー・ジャム。彼らが1979年にリリースした唯一のアルバム。

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ペザンツ『メモリーズ』


1975年に発売された唯一のオリジナル・アルバムを復刻。洗練されたハーモニーとみずみずしい女声ヴォーカルが魅力の、「メロウ・ソフトロック」の頂点ともいえる作品。

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辺見マリ『20才の女』


エキゾチックなルックスとセクシー・ヴォイス、洗練された70'sサウンド作詞家、安井かずみがデビューから手がけた歌手、辺見マリの1971年作。本作は安井かずみ自らが歌った『ZUZU』と並ぶ傑作と評され、村井邦彦、かまやつひろし、クニ河内、鈴木邦彦、平尾昌晃らが作曲した楽曲が収録されています。ボーナストラックとして「サンドラの恋」を追加収録。

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microstar『マイクロスター・アルバム』


作編曲家、プロデューサーの佐藤清喜と、ベース、ヴォーカルの飯泉裕子により1996年に結成されたポップ・ユニット、マイクロスターが2008年にリリースしたデビュー・アルバム。フィル・スペクターとバート・バカラックとネオアコが一堂に会したようなミラクルなサウンドが詰まった逸品。

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増尾元章『ファースト』


1970~80年代にかけて特にギタリストとして活躍した増尾元章が1973年にポリドールから発表したデビュー作は、ソングライター、アレンジャー、そしてシンガーとしての才が詰め込まれたジャパニーズ・ソフト・ロックの隠れた逸品。後に一風堂を結成する土屋昌巳の他、佐藤健、林哲司らがゲスト参加。

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モコ・ビーバー・オリーブ『わすれたいのに』


1967年から1982年まで放送されたニッポン放送の名番組「ザ・パンチパンチパンチ」のパーソナリティだった3人で組んだグループ「モコ・ビーバー・オリーブ」が1969年に発売した名盤アルバム全12曲。

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安井かずみ『安井かずみのえる・ぴい ZU ZU』


日本の新しい女性像を築いた女流作詞家・安井かずみによる1970年作。全曲の作詞を安井本人が手掛け、村井邦彦、かまやつひろし、沢田研二、日野皓正、マモル・マヌー(ゴールデン・カップス)らが楽曲を提供。和モノ人気コンピ「Softrock Drivin' - Snow Dolphin Samba」にも収録された「わるいくせ」他全12曲収録。

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やまがたすみこ『サマー・シェイド』


カレッジ・フォークのアイドルから、大人のシンガーへのイメージチェンジを完了した6枚目。和ボッサの金字塔「夏の光に」や、マリア・マルダーへの憧れをうたった「琥珀色のスウィング」など、名曲ぞろいの名盤。 (C)RS

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『「翼をください」を作った男たち~山上路夫・村井邦彦作品集~』


2016年JASRAC国内作品分配額第9位の「翼をください」は、1970年に誕生して以来、教科書にも取り上げられ国民的楽曲となった。この曲を作った作詞家・山上路夫と作曲家・村井邦彦のコンビによる初の作品集。 (C)RS
赤い鳥「翼をください」、森山良子「雨あがりのサンバ」、トワ・エ・モワ「或る日突然」、村井邦彦「朝・昼・夜」など全53曲をCD3枚に収録。

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『ステージ101 ゴールデン☆ベスト ヤング青春の日々』


1970年から74年にNHKでゴールデンタイムに放送された音楽番組「ステージ101」のベストです。2002年はNHK「思い出のメロディー」で久々に復活しました。初CD化はもちろんの事、初音盤化音源も多数収録。和製ソフト・ロック・ファンにはたまらない内容になっております。

掲載: 2024年07月05日 00:00