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1本600万円の超高額なものも!日本人はなぜヴィンテージデニムに価値を見出したのか

日本人が見出したヴィンテージの価値 教養としてのデニム

芸能界でも屈指のヴィンテージデニム愛好家として知られる草彅剛。2024年11月には草彅剛が所有するヴィンテージデニムをお披露目する展示会「STAY BRAVE」が開催され、デニムファンから大きな注目を集めた。実はこのヴィンテージデニムというジャンル、今かつてないほどの価格高騰と盛り上がりを見せているという。

●日本人特有のわびさびの心にマッチしたヴィンテージデニム

自身のYoutubeでもお宝ジーンズを紹介している草彅剛。過去に出演した「ぴったんこカン・カン」では、所有している1940年代のリーバイスと1930年代後半のリーバイスがどちらも600万円と査定され、スタジオを驚かせた。

価値を下げないために観賞用として所有されることも多いヴィンテージデニムを、普段から愛用している草彅剛のデニム愛は間違いなく本物だろう。だが、そもそも何故こんなにヴィンテージが高いのか疑問に感じる方も多いのではないか。その答えは「日本人が見出したヴィンテージの価値 教養としてのデニム」という本を読めば解決できるはずだ。


タイトルにもあるように、ヴィンテージデニムの盛り上がりのきっかけは、日本人がヴィンテージデニムの価値に気付いたからだと本書では説明されている。アメリカで眠っていたヴィンテージデニムの古めかしくもどこか温かい表情が、日本人のわびさび的な美意識に合致。そしてヴィンテージブームが巻き起こり、市場価値がグッと高まったのだ。本書ではデニムの起源から、ヴィンテージの今日の盛り上がりに至るまでの変遷が詳しく記されている。

著者は原宿のヴィンテージショップ・ベルベルジンで店長兼ディレクターを務め、ヴィンテージデニムアドバイザーの肩書を持つ藤原裕。教養としてのデニムとタイトルにはあるが、内容は非常にわかりやすく、読者に語り掛けるようなストーリーテリングでテンポよく読ませてくれるのも本書の特徴だ。

ほかにも吉井和哉や三代目J SOUL BROTHERSの今市隆二ら著名なアーティストたちとの対談も掲載されているなど、デニムをまったく知らない人でも読みやすい内容となっている。これからさらに盛り上がりを見せるであろうヴィンテージデニムの世界に、あなたも一歩足を踏み入れてみてはいかがだろうか。

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掲載: 2024年12月04日 12:00