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第18回 ─ 永遠の人に捧げる歌

リイシュー天国! 貯金は地獄!?

連載
IN THE SHADOW OF SOUL
公開
2006/10/19   18:00
ソース
『bounce』 280号(2006/9/25)
テキスト
文/出嶌 孝次

  スペースの狭さに反して今月も良作だらけなので前置きはナシ! まずはオハイオ出身の兄弟、ヴァレンタイン・ブラザーズの82年作『First Take』(Expansion)! 仕事する気が失せるほどのアーバンなモダン・ソウル作品で、シンプリー・レッドも取り上げた“Money's Too Tight(To Mention)”をはじめ、イナタさと洗練性の間で揺れる80年代初頭ならではの名品であります。

  お次も80年代モノで、若き日のベイビーフェイスやダリル・シモンズが在籍していたインディアナポリスのバンド、レッド・ホットの82年作『Redd Hott #1』(Venture/Pヴァイン)の再CD化。フェイス君の個性はまだ見えないけど、それ以上にリード・シンガーたるケヴィン“フラッシュ”フェレルの爆発ヴォイスが凄い!

  で、そのケヴィンも在籍していたインディアナのバンド、リズム・マシーンの76年作『Rhythm Machine』(Lulu/Traffic/DIZZARE)も折良くCD化! ディープ・ファンク文脈で再評価を集めた連中らしいですが、今作では素晴らしいミディアム~スロウに酔える……ていうか、こりゃジャケ買いでしょ。

  最後はTK傘下キャットの作品を駆け足で。ベティ・ライトがプロデュースしたグウェン・マクレーの79年作『Melody Of Life』(Cat/TK/Pヴァイン)にてファンキー&メロウの極みを味わうも良し、マイアミ・ソウルが誇る敏腕ギタリスト=リトル・ビーヴァーの72年作『Joey』(Cat/TK/Pヴァイン)と74年作『Black Rhapsody』のブルージーな温かみに浸るも良し。いずれも定番ですよ!

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