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プライオリティ

ディスクガイド―(4)

連載
Discographic
公開
2010/06/17   16:40
更新
2010/06/17   16:49
ソース
bounce 320号 (2010年4月25日発行)
テキスト
ディスクガイド/出嶌孝次、升本 徹

 

EASY MO BEE 『Now Or Never: Odyssey 2000』 Bee Mo Easy(2000)

ビギーや2パックとの仕事で知られる大物プロデューサーの初リーダー作。クールG・ラップ、スヌープ、ギャング・スター、ラー・ディガらも招きながら、自身もメンバーのラッピン・イズ・ファンダメンタルなど身内を立てたシブい内容に。*出嶌

LIL' ZANE 『Young World: The Future』 (2000)

これに先駆けて『Next Friday』のサントラに参加していたアトランタを拠点とするイケメン・ラッパー、リル・ゼインのデビュー作もプライオリティからのリリース。112をフィーチャーした“Callin Me”がヒットし、スティング使いの“Ways Of The World”も話題となった。*升本

BAD AZZ 『Personal Business』 Doggystyle(2001)

スヌープのレーベル、ドギースタイルは2000年代前半からTVTなど配給先を使い分けていたが、ウェッサイにフォーカスした今作は当然プライオリティ発で、スヌープ以下、ゲスト陣やプロデューサーもほぼウェスト勢で統一されている。人気の“How We Get Down”を収録。*升本

ROSCOE『Young Roscoe Philaphornia』 (2003)

プライオリティ発のコンピにて“I Love Cali”で顔見せした後に本作でアルバム・デビューを果たしたコラプトの実弟=ロスコー。フレッシュな新世代感を漂わせつつもオーソドックスなウェッサイ・スタイルを踏襲し、キャッチーなネタ使いの“Smooth Sailin”もヒットさせた。*升本

SNOOP DOGG 『Malice N Wonderland』 Doggystyle(2009)

7年ぶりのプライオリティ復帰作は、Mrカートゥーンがジャケを手掛け、先行シングルが“Gangsta Luv”という完全ウェッサイ仕様。フロストの息子スクープ・デヴィルとドクター・ドレーが手掛けた“I Wanna Rock”は現象とも言えるストリート・ヒットとなった。*升本

VARIOUS ARTISTS 『Snoop Dogg Presents The West Coast Blue Print』 Doggystyle(2010)

プライオリティ復興のためにスヌープがまず手を付けたのが豊富なカタログであり、届けられたレーベル史を振り返るコンピレーション。王道な選曲は入門編的でもあり、スヌープ自身によるアイス・キューブの新録カヴァー収録も嬉しい。*升本