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第47回――都会はエムトゥーメイ

その後のアーバン・サウンド・デザインを変えた“Juicy Fruit”の魔法

連載
IN THE SHADOW OF SOUL
公開
2010/08/30   14:12
更新
2010/08/30   14:12
ソース
bounce 323号 (2010年7月25日発行)
テキスト
文/出嶌孝次

 

ソウル~ブラコンの文脈においていかにも80年代らしい響きといえば、リズム・マシーンのTR-808を用いたサウンドであろう。808特有のチープで機械的なリズムをクールで都会的な音像の創出へと転化した先駆けはマーヴィン・ゲイの“Sexual Healing”(82年)だったわけだが、それに続いたのがアイズレー・ブラザーズの“Between The Sheets”とエムトゥーメイの“Juicy Fruit”ということになる。そんな流れを汲んで〈時代の音〉となった“Juicy Fruit”だけに、他2曲と同じくサンプリングによるリサイクル例も数多い。それ以前からもレクスン・エフェクトらによる使用例はあったものの、特に知られているのはノトーリアスBIGの“Juicy”(94年)だろう。同時期にウォーレンGの“Do You See”で使われたのも印象的だったが、フックもそのまま流用したビギー版はより原曲に近いもので、Zeebraの“未来への鍵”もそれに沿いつつシリアスな作りだった。以降は元ビギー夫人のフェイス・エヴァンスや、ティードラ・モーゼス、ジェニファー・ロペス、213らが次々にリサイクル。近年で記憶に新しいものとしてはキーシャ・コールの“Let It Go”があった。

 

▼文中に登場する楽曲を収めた作品を紹介。

左から、ウォーレンGの94年作『Regulate...G?Funk Era』(Def Jam)、ノトーリアスBIGの94年作『Ready To Die』(Bad Boy)、Zeebraの98年作『THE RHYME ANIMAL』(FUTURE SHOCK/ポリスター)、フェイス・エヴァンスの2001年作『Faithfully』(Bad Boy)、キーシャ・コールの2007年作『Just Like You』(A&M/Geffen)

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