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4AD

ディスクガイド――(2)

連載
Discographic
公開
2010/10/15   14:11
更新
2010/10/15   14:20
ソース
bounce 325号 (2010年9月25日発行)
テキスト
ディスクガイド/柴田かずえ、妹沢奈美、村尾泰郎

 

COCTEAU TWINS 『Heaven Or Las Vegas』 4AD/HOSTESS(1990)

〈4AD =耽美的〉なイメージを決定付けた彼ら。特にこの7作目は浮遊感漂うアンビエントなバンド・サウンドがよりポップに変換された、キャリア屈指の傑作として名高い一枚だ。シンフォニックな楽曲とエンジェル・ヴォイスが、妖艶な夢を見させてくれる。*柴田

PALE SAINTS 『In Ribbons』 4AD/HOSTESS(1992)

シューゲイザー全盛期にリリースされて注目を集めた2作目。ラッシュのメリエル・バラムをメンバーに迎えて男女ツイン・ヴォーカルとなった本作は、荒々しいギター・サウンドと4AD的な耽美性が融合。彼らの最高傑作として挙げるファンも多い。*村尾

THE BREEDERS 『Last Splash』 4AD/HOSTESS(1993)

ピクシーズのキムとスローイング・ミュージズのタニヤが憂さ晴らしに始めたバンド。本作はタニヤが脱退し、キムの双子の姉が加入して発表されたものだ。ヒット曲“Cannonball”を筆頭に、乙女特有のイライラ感を表現した気怠い歌声とキャッチーなメロディーが素敵。*柴田

FRANK BLACK 『Frank Black』 4AD/HOSTESS(1993)

ピクシーズのフロントマンが解散前(2004年に再結成)から準備を進めていたというソロ第1弾。バンド時代に鬱積していた自我を爆発させ、直球ロックからフォーク、サイケ、ディスコ・パンク風などなど、やりたい放題! ビーチ・ボーイズのカヴァーも微笑ましいぞ!!  *柴田

RED HOUSE PAINTERS 『Retrospective』 4AD

サン・キル・ムーンで活躍中のマーク・コザレックが90年代に率いた4人組。過小評価されがちではあるが、このベスト盤を聴けば音楽的センスの良さに驚いてもらえるだろう。哀愁味たっぷりの歌声を、程良いディレイと内省的なメロディーで盛り立てる。シンプルだけど奥深い! *柴田

HIS NAME IS ALIVE 『Fort Lake』 4AD(1998)

当初は4ADのお家芸を踏襲した耽美的な音を奏でていたが、難解な曲構成、変態ノイズ、ビーチ・ボーイズ風のコーラスが目立ちはじめ……という時期に発表されたアルバム。シルヴァー・マウンテンに移籍する直前の、ヤリすぎてない感じが好感度大な一枚だ。*柴田

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