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Sexy Stones

連載
360°
公開
2010/10/21   21:58
更新
2010/10/21   21:59
ソース
bounce 325号 (2010年9月25日発行)
テキスト
文/鬼頭隆生

 

ベンジー率いるSexy Stonesが転がすニュー・バンドは……危険すぎる

 

浅井健一の主宰するレーベル=Sexy Stonesは、ブランキー・ジェット・シティの解散と同じ2000年に設立されている。立ち上げからしばらくは浅井がSHERBETSやJUDEなどで活動するためのプラットホームとして運営されており、彼以外のミュージシャンの作品はリリースされていなかった。その理由としては、当時はミュージシャンがみずからレーベルを運営することがいまほど一般的ではなかったこともあるだろうし、浅井がおそらくは初めて得た自由な創作活動を行える場として、彼のクリエイティヴィティーを形にすることがレーベルの主な役割だったからだろう。

そんなSexy Stonesからは、浅井の描くイラストにSHERBETSが演奏するサントラが付いた彼の初の単行本「SHERBET street」をはじめ、SHERBETSやJUDE、本人名義でのCDやDVD、グッズの制作、はたまた歌詞集〈KENICHI ASAI ALL LYRICS〉シリーズや絵本「TED TEX」、浅井が約10年間描き貯めたイラストやデザインをまとめた絵画集「Jet Milk Hill」の出版など、インディーならではの柔軟性をもって多面的なリリースが展開されている。

さらに、2006年のcontrol freak!!を皮切りに、今年はDAD MOM GODの初作を発表するなど浅井以外の面々によるアルバムもリリースされるようになり、レーベルとしての裾野も広がっている。このたびLEDY JOEとhotspringという若い2バンドを同時に送り出し、Sexy Stonesのホームページではデモテープを募っているところにも顕著だが、今後ますます活発なリリース活動を行っていきそうだ。

なお近いところでは、浅井とブランキー時代の盟友である照井利幸、KEMURIの結成メンバーでBACK DROP BOMBでもドラムを叩いていた有松益男から成る新バンド=PONTIACSが11月にリリースを控えているそう。今年の〈フジロック〉への出演でも話題となっていただけに、作品の仕上がりが楽しみだ。

 

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