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PREFUSE 73

スコット・ヘレンを巡る音楽の果実……でページが埋まってしまう!――(2)

連載
360°
公開
2011/07/28   14:30
更新
2011/07/28   14:32
ソース
bounce 331号 (2011年4月25日発行)
テキスト
ディスクガイド/入江亮平、佐藤大作、出嶌孝次

AHMAD SZABO 『Luck Has A Million Meanings』 Eastern Developments(2006)

アーマッド・ジャマルとガボール・ザボから取ったネーミング通りのジャズ・プロジェクトによる2作目。他のプロジェクト以上にエクスペリメンタルな音作りが楽しそう。ヘレンとカルロス・ニーニョらが運営するイースタン・ディヴェロップメントからのリリース。*出嶌

SAVATH & SAVALAS 『Golden Pollen』 Anti-(2007)

エピタフ傘下のアンタイからのリリース。みずからがスペイン語でほぼ全曲を歌っており、生楽器の素朴なアンサンブルと共に緩やかなトリップ感を誘発する魅惑のサイケデリアを展開。タイヨンダイ・ブラクストン、ホセ・ゴンザレスらの参加も話題に。*佐藤

PREFUSE 73 『Preparations』 Warp(2007)

スクール・オブ・セヴン・ベルズの参加曲をはじめ、トレードマークのエディット/カットアップを駆使した躍動感のあるビートに、ドリーミーでサイケデリックなメロディーがふんだんに盛り込まれた神秘的な快音が美しく揺らぐ一枚。Disc-2にはノンビートのオーケストラ演奏を収録。*佐藤

PREFUSE 73 『Everything She Touched Turned Ampexian』 Warp(2009)

スコット・ヘレンにとって多忙を極めた年に差し出された本丸の逸品。一切のデジタルな音を拒んだ本作が辿り着いたサイケデリアは、エディットの魔術師の称号に恥じることなくヒップホップとクリムゾンやヴィンセント・ギャロを見事なまでに同居させてみせた。*入江

SAVATH & SAVALAS 『La Llama』 Stones Throw(2009)

南米サイケ〜ブラジル音楽にも明るいストーンズ・スロウからのリリースというのも納得。幻想的なフォーク・サウンドとエレクトロニクス、そしてエヴァ嬢の神がかった歌声が見事に調和され、哀愁と幸福感と共に聴き手を優しく迎え入れるような、甘美な音世界を構築している。*佐藤

DIAMOND WATCH WRISTS 『Ice Capped At Both Ends』 Warp(2009)

BOREDOMSのライヴ・メンバーやヘラとしても活躍する超絶ドラマー、ザック・ヒルとのデュオ作。意外にも忙しい曲は少なく、マイス・パレードを倍速で演奏したようなパートからドロッとしたアシッド・フォークへ転調したり、終始真夜中のテンションが充満している。*入江

PREFUSE 73 『Meditation Upon Meditations: The Japanese Diaries』 BEAT(2009)

〈日本のファンが楽しめるものを意図的に作った〉という日本限定盤。細やかなビートメイキングと研ぎ澄まされたネタ使い、想像力を喚起する映像的なサウンド——いわゆるプレフューズ節が直球で楽しめる、期待を裏切らない究極のファン・サーヴィス。 *佐藤

 

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