2010年10月にシングル“Lunatic”で日本デビューを果たした、韓国出身の5人組ダンス・ヴォーカル・グループ、SM☆SH。8月に待望の日本ファースト・アルバム『AIR SM☆SH 1』をリリースした彼らが、同作を引っ提げてライヴ・ツアーを開催しました。全国5か所で行われたステージのなかから、9月8日の東京・SHIBUYA-AX公演のレポートをお届けします。
アルバムと同様に、“Interlude~AIR SM☆SH 1”からスタートした今回の公演。そのまま“BABY I LOVE YOU”“MO☆TO”とダンス・ナンバーへなだれ込み、会場のテンションは一気に最高潮へ。その後、キャッチーな振り付けも印象を残す“Chance”や、韓国でのデビュー曲である“飛上”など、人気曲を次々とパフォーマンスしていきます。
イ・ユミさんを迎えてのMCコーナーで「いまの気分はどうですか?」と聞かれた際に、リーダーのセゲくんは「2度目のツアーができて本当に嬉しいです。みなさん、いつも熱く僕たちを応援してくれてありがとうございます」と回答。ハンバンくんは「ちょっと緊張します…」と返して、すぐに「嘘です!」と自らツッコミを入れ会場を盛り上げます。そして、ジェリーくんが「いま、これに勝る喜びはありません」とコメント、その後も次々と難しい単語を披露するなど、個性豊かな発言が次々と飛び出しました。さらに、新曲“Bounce☆up”にかけて「どんなときに〈Bounce☆up〉しますか?」と問われ、「本を読んでいるときにします」と答えたジェリーくんにメンバー&会場から「えー!」とブーイングが。「頭いいよ!」と反論するも、すかさずヒーローくんが「でも、これだけです!!」と力強く切り返し、終始笑いがたえないステージでした。
そのほかには、来日した際に地下鉄や山手線に乗って移動して、渋谷や原宿でショッピングをしたという話や、韓国に帰った際にナルくんの運転で5人揃って出かけたときのエピソード、発売したばかりの写真集「IMAGERY」のなかでお気に入りの写真についてなど、さまざまな話題が飛び出しました。メンバーそれぞれがヴァラエティーに富んだ回答を寄せるなか、ほかの4人より長い文章にトライしたり、臨機応変に対応したりと、日本語を自由に操るヒーローくんの姿が印象的。彼が綴る「末っ子ブログ」、必見です。
ライヴ前に行われた記者会見で見どころだと語っていたソロ&ユニットのコーナーで、ナット・キング・コールの名曲“L.O.V.E”をキュートに歌い上げたジェリーくん。この曲を選択した理由を「みなさんの〈LOVE〉=愛をいつも感じている。そして、みなさんと一緒に愛(LOVE)の歌をこの空間で分かち合いたかった」、パフォーマンス中に登場する傘については「この夏は雨の日が多かったですよね。雨の日はついつい気持ちが憂鬱になりがちですが、みなさんの愛(LOVE)を思い出しと元気が出るので、傘を持つことにしました」と、なんとも彼らしいコメントを寄せていました。続いてセゲくんとハンバンくんがセレクトしたマルーン5の“This Love”は、「SM☆SHが日本ではじめてライヴを行ったときに披露した曲。ハンバンくんがこの曲を歌って、ファンのみなさんからのリクエストがとても多かったので、今回歌うことにしました」とのこと。そして、ナルくんとハンバンくんによるダイナミック・デュオの“ボッジャペ”へ。「すごく大好きだし、尊敬しているし、歌詞に共感する部分もあるので」と、この曲を選んだそう。最後にマジックを披露したヒーローくんは、プロの方も訪れるという手品塾に何度も通って練習を重ねたようです(1回や2回じゃないそうです)。いずれも、ファンのみなさんを楽しませたい!というメンバーの思いが感じられるエピソードですよね。
後半は、久々の披露となった“Never Ending Story”や、ヒーローくんの「みなさんと一緒に〈Bounce〉したいです!」というコメントでスタートした“Bounce★up”、日本デビュー曲“Lunatic”、事務所の代表であるトニー・アンが所属していたグループ、H.O.Tの“Candy”のカヴァー、〈ドライブダンス〉もキュートな“Do it Do it!”など、色彩豊かな楽曲群で構成。SM☆SHのパフォーマンスは、5人がキレイに観えるようにフォーメーションが組まれていて、個々のダンス・スキルも高いので、常に目が離せません。さらに、楽曲によって表情と雰囲気がガラッと変わるので、見どころが満載!
アンコールの挨拶では、5人それぞれが感想を語るなか、ナルくんの「みなさんがいるから、ぼくたちがいます。〈Smile〉(ファンクラブ名)のみなさんが大好きです」という言葉に感動した人も多いはず。11月2日には、ニュー・シングル“STEP”がリリースされます。ぜひこちらもチェックしてくださいね。
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Hair&Make/小野寺咲、中根貴幸(spin)
Styling/横田勝広
Photo/ユ・テヒョン
※ライヴ当日の記者会見の模様はこちら
※アルバム『AIR SM☆SH 1』発売記念! SM☆SH @ メンバーの〈NO ○○, NO LIFE.〉なものとは……はこちら
※2010年4月のタワーレコード渋谷店でのインストア・イヴェントのレポートはこちら