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(第3回)1年経ってどうですか?

連載
LinQにQつのQuestion!
公開
2012/03/14   18:30
更新
2012/03/14   18:30
テキスト
インタヴュー・文/出嶌孝次


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桜の季節がいよいよQ接近! 九州・福岡から日本全国にリンクし、結成からまもなく1年を迎える30人超の大所帯グループ、LinQ。タワレコのアイドル・レーベル=T-Paletteからリリースしたシングル『さくら果実/Sakura物語』も好評リリース中です! そんなわけで、九州感全開のQ週間連載も3週目の急襲。今回もLinQならではの魅力を多面的に掘り下げて、そのQ浮上の秘密を探ってみますよ!



・連載の第1回「LinQって何ですか?」はこちらから!
・連載の第2回「ユニットが2つあるんですか?」は
こちらから!



デビュー直後はテンションが上がりすぎて……



シングル『さくら果実/Sakura物語』も絶好調ななか、現在は4月17日にZepp Fukuokaで行われるデビュー1周年記念ライヴ〈LinQ 1st Anniversary「豚骨革命! 濃すぎたらごめんたい!」〉の準備に余念のないLinQ。4月17日といえば昨年のデビュー公演とまさに同日なわけですが、メンバーが決定したのはそのわずか1か月前のこと……つまり、第1期生のオーディションがあったのは昨年3月というわけで、結成時に集った人たちにとっては、この3月が立ち上げからちょうど1周年だと言えるのかもしれません。そのあたりの感慨について、今週も運営チームに訊いてみましたよ。



Q. ちょうど最初のメンバーたちが集まって1年ということになりますね。現時点での成果から振り返ってみて、運営サイドからはどんな感慨がありますか?

「振り返ると長かったようで、とても短くて……でも、いままでの人生で経験したことのないぐらいとても濃密な一年でした。メンバーたちと出会って、育ててるつもりが逆に育てられてるな……と(笑)。成果と言っても、正直何一つ成し遂げてないので何とも言えませんが、予想通りな部分とそうでない部分があって、決して予想以上ではありませんね。最近よく思うことなんですが、運営サイドもメンバーも手探りで始めたLinQは、育児に似てる気がします。生まれたての赤ちゃんを、周りの皆さんの助けを借りながら、失敗と反省を繰り返して育てているような、そんな感覚ですね。思い返せば、デビュー公演が終わった時はテンションが上がりすぎて、大晦日にヤフードームが空いてるって話を聞いて、仮押さえしたぐらいでした(笑)。でも、〈いや、紅白のオファーが来たらどうしよう?〉と思って悩みすぎて眠れなかったぐらい無知で無謀だったんです(苦笑)。世の中そんなに甘いもんじゃないってわかって、夏に本気でお詫びに行きましたけど……」


Q. 昨年3月のオーディション当時から特別に印象の強かったメンバーは誰ですか?

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Photo by Kayoko Yamamoto

「まず、坂井朝香ですね。オーディションは10人1組で行なったんですが、彼女だけすごく姿勢が良かったのを覚えています。ほかの人が面接や歌の審査をしてる間も一切姿勢を崩しませんでした。そして、よく目が合うんです。たぶんオーディションの間中、ずっと僕ら面接してる側の人間をしっかり見続けてたんだと思います。彼女は当時中学2年生だったんですけど、20歳以上の女の子たちもいっぱいいるなかで、いちばんしっかりして見えました。まあ、頭の中身が宇宙人だということまでは見えませんでしたけど……(笑)。あと、姫崎愛未もよく覚えていますね。一人だけオーディションに2時間も遅刻してきやがったんですよ(笑)。遅刻の理由を尋ねると、〈資格の試験を受けてました〉と。応募用紙を見ると、確かにビックリするぐらい資格をいっぱい持ってて……将来の夢を訊くと〈安定した生活です〉って真顔で答えられて……。どこをどう間違ってLinQのオーディションに迷い込んできたんですかね。〈いやいや、君のめざしてる場所と対極に位置するのがここだよ!〉って思ったんですけど、おもしろすぎて合格にしてしまいました(笑)」


Q. 逆に、当初の印象を遥かに上回ったメンバーというとどなたになるでしょうか?

「先週のインタヴューでもお答えしましたが、やっぱり原直子ですかね。彼女はいまのLinQを象徴している存在のような気がします。もともと期待値は高くないところから始まって、歌もダンスもやったことがなく、アイドルとしては目を見張るほどの容姿でもない。ただただ、言われたことを、反復して努力することだけを1年間続けてきただけなんです。でも、それが本当はいちばんスゴいことなんだって、ファンの皆さんにも伝わってるんじゃないかな?って思います。1月に原直子の誕生日公演があったんですけど、彼女がそこで〈この1年間、人生でいちばん泣きました。たぶん、それは人生でいちばんがんばってるからだと思います〉ってファンの人へのメッセージで言ったんですよ。ヴィジュアルやダンス、音楽だけじゃなく、グループの内面をエンターテイメントとして提供できる――そんなグループ像を、努力をもって体現してくれたのが原直子ですね」


Q. 昨年末に2期生のオーディションがあって新メンバーが4名加入し、2月にも新たに7名が加入しましたね。増員する際にはどんな部分を重視していますか?

「これも、最初のオーディションといっしょで、キャラがかぶらないことをいちばんに考えて選びました。メンバーを増やす意図はもちろんグループのパワーアップですが、最大の理由はグループ内での競争力を高めるためです。運営サイドではメンバーを1期、2期と分けているわけじゃないんですよ。LinQメンバーに選ばれた時点で、彼女たちはもうプロなんです。加入した時期が早かろうが遅かろうが、年上だろうが年下だろうが関係なくて、プロである以上結果がすべてだと教えています。メンバー同士で切磋琢磨して自分をより磨いてほしい。そうやっていった結果、より多くの女の子の夢が叶えばいいなと思っています」