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SonarSound Tokyo

ディスクガイド――(1)

タグ
SonarSound Tokyo
連載
360°
公開
2012/04/04   17:57
更新
2012/04/04   17:57
ソース
bounce 342号(2011年3月25日発行号)
テキスト
文/狛犬、佐藤大作、ヌーディーマン

SQUAREPUSHER

 

SQUAREPUSHER 『Ufabulum』 Warp/BEAT(2012)

最近は何かと超絶ベース・プレイヤーの称号を冠されつつ、架空のロック・バンドの体裁やら何やらで輪をかけてやりたい放題のスクエアプッシャーことトム・ジェンキンソン。来る〈Sonar〉で解禁される新作は一転、根強い初期クラスタも失神必至のエレクトロニクス純度高め濃いめのアレとLED映像が完全にシンクロしたひとりピラミッド大作戦……とまあ喉からはみ出そうな興奮は次号でバチッとあきらかに! *ヌーディー

mergrim

 

 

mergrim 『Invisible Landscape...』 Liquid note(2011)

最近では気鋭のアーティストが集結して話題となったトリビュート盤『YMO REWAKE』への参加も記憶に新しいmergrim。no.9やAmetsubら同業者も賛辞を惜しまないこのエレクトロニカ作家が広げる、深い原生林の如く緻密に編まれた電子音のなかを彷徨ってみれば、キラキラと滴のように降ってきたり、突如躍動したりするビート群の虜になるだろう。聴覚から五感へ喚起される電子音体験をぜひ。 *ヌーディー

Ryoichi Kurokawa

 

 

Ryoichi Kurokawa 『Copynature』 PROGRESSIVE FOrM(2003)

現在はベルリンに住まい、デジタル・アートやデザインの分野において世界的な評価を受けているオーディオ・ヴィジュアル・アーティストの彼。かつて細野晴臣の主宰するdaisyworldから音源リリースをしていたことでも知られているように、純粋に電子音楽家として捉えても特筆すべき才能の持ち主だ。PROGRESSIVE FOrMのコンピ『01:11』に収録された“Sea In You”も含むこの初作は現在も入手が容易ですよ! *狛犬

Akiko Kiyama

 

 

Akiko Kiyama 『Doublethink』 op.disc(2011)

リッチー・ホウティンやロコ・ダイスのミックスCDにも楽曲が収録され……という前置きももはや要らないだろう、ベルリンと東京を拠点に活躍し、この後も世界各国のレーベルからリリースが予定されている日本人テクノ・クリエイターの旗手。こちらはop.discから発表したセカンド・アルバムで、和風の緻密な音使いを効かせた“Ex5”、バウンシーな“Maggio”など機能性抜群のテック・ミニマルがガッチリ満載されている。 *狛犬

RUSTIE

 

RUSTIE 『Glass Swords』 Warp(2011)

ウネるベースと破天荒なリズムの上を瑞々しくも少々いなたい80年代風味の奇抜なシンセが狂い咲くアドレナリンダダ漏れの衝撃! ビート・シーン豊穣の年となった昨年において、英WIRE誌をはじめとするさまざまなメディアで年間ベストに挙げられた本作は、やはりその評価に相応しく、頭ひとつ出た個性的なサウンドで充満している。これをフロアの大音響で浴びたら……と妄想しただけで思わずニヤけてしまう大傑作だ! *佐藤

MOUNT KIMBIE

 

 

MOUNT KIMBIE 『Carbonated』 Hotflush(2011)

ダブステップ以降のサウンド折衷を独自の創造性で先導する若き天才デュオ。この最新EPでも味わえる甘美な音像はダンスフロアを超え、ベッドルームで音の埋没を楽しむ快音フリークにまで反響を呼んでいる。チューニング中のラジオのようにクルクル飛び出る電子音や細切れの歌といったさまざまな断片を、繊細かつ豪放なリズムでまとめ上げていく彼らの真価は、ライヴという即興の場でこそグッときまくるに違いない! *佐藤

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