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L'Arc~en~Ciel Tribute

参加アーティストの個性によって大胆すぎる変貌を遂げた14曲を個別に紹介!――(2)

連載
360°
公開
2012/06/13   17:59
更新
2012/06/13   17:59
ソース
bounce 345号(2012年6月25日発行)
テキスト
ディスクガイド/鬼頭隆生、土田真弓

MICHAEL MONROE

 

MICHAEL MONROE 『Sensory Overdrive』 Universal Finland(2011)

80年代以降のメタル界に多大な影響を与えたハノイ・ロックスの元ヴォーカリストは、L'Arc〜en〜Cielのライヴでも定番の“HEAVEN'S DRIVE”を選択。原曲を飾っていたブラスやコーラスは削ぎ落としてBPMも抑え、重厚なドラムスが牽引するヘヴィーなロックンロールに仕上げている。*鬼頭

 

DANIEL POWTER

 

DANIEL POWTER 『Under The Rader』 Warner Bros.(2008)

エッジーなバンド・アンサンブルと悩ましいメロディーラインが交錯する原曲が、超開放的なピアノ・エモに様変わり! 美麗なハーモニーといい、劇的なブレイクといい、心が浮き立って仕方ない“STAY AWAY”を高らかに鳴らすのは、“Bad Day”のヒットで知られるあのシンガー・ソングライター。*土田

 

CLEMENTINE

 

 

CLEMENTINE 『Animentine Best+』 ソニー

〈天才バカボン〉をはじめ、近頃は日本のアニメやCMソングのボサノヴァ・ヴァージョンを洒脱に響かせているフランス人シンガーが、母国語でジェントルに口ずさむのは“flower”。アコギとパーカッションが織り成すエスプリなムードのなかで、原曲の持つポップなメロディーをたおやかに浮かび上がらせている。*土田

 

POLYSICS

 

 

POLYSICS 『15th P』 キューン(2012)

L'Arc〜en〜Cielを積極的に聴いてこなくとも知っている人は多いであろう“SEVENTH HEAVEN”は、これぞPOLYSICS!な変貌ぶり。グラマラスなダンス・チューンをピコピコ・ガレージにリメイクしたうえ、徹頭徹尾いつもの超絶テンションで押しまくる。〈耽美とはなんぞ?〉とでも言いたげなぶっ飛んだ昂揚感が最高! *土田

 

シド

 

 

シド 『dead stock』 キューン(2011)

黒夢のトリビュート盤にも参加していた4人組は、その際と同じく原曲を丁寧にトレースしたアレンジを披露。L'Arc〜en〜Cielの20周年を記念した世界ツアーでもセットリストに組み込まれた定番曲“Shout at the Devil”をセレクトし、スピーディーな展開のなかで狂おしいほどのエモーションを炸裂させている。*土田

 

Hemenway

 

 

Hemenway “Escape” キューン(2012)

これは格好良い! 流麗なピアノ・リフがリードするラテン調のハウス曲“Cares of Venus”に挑んだのは、2人の韓国系米国人を含む4人組。韓国語〜英語〜日本語を駆使した詞とエレクトロニクスを効果的にまぶしたグルーヴィーなバンド・サウンドが相まって、フロア・コンシャスな原曲の特色に異なる彩りを与えている。*土田

TOTALFAT

 

 

TOTALFAT 『Wicked and Naked』 キューン(2012)

まさにアメリカーン!な抜けの良いロック・チューン“Driver's High”のBPMをグッと上げ、アクセントにキャッチーな速弾きを交えることでほぼ自身のオリジナル化したTOTALFAT。メロコア・シーンの人気者らしく、胸のすくようなハードコア・パンクで本作の〈最高のフィナーレ〉を爽快に飾っている。*土田

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