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JAZZ ART せんがわ 2012

カテゴリ
EXTRA-PICK UP
公開
2012/07/06   20:28
ソース
intoxicate vol.98(2012年6月20日発行号)
テキスト
text:久保正樹


巻上公一 (2011年) photo by MASAAKI IKEDA/SOULGRAPH

親密なコミュニケーションを謳う音楽フェスティヴァル

お祭りのような散漫さではなく、集中力のある親密なコミュニケーションを謳う音楽フェスティヴァル「JAZZ ART せんがわ」が、今年も調布市せんがわ劇場で3日間に渡り開催される。総合プロデューサーにヒカシューの巻上公一、プロデューサーにベーシストの藤原清登、チェリストの坂本弘道を迎えた名物フェスも今年で5回目。今回も独自の表現を突きつめ、目には見えないボーダーを自由奔放に横断するプログレッシヴな演奏家がこぞって参加する。

初日の20日は、声とドラムを中心としたアヴァンでノーウェイヴな変則ユニット恥骨から始まり、詩人・伊藤比呂美と、国内外で数多くの実験的なコンサートを行う筝奏者・沢井一恵によるデュオ。そして大熊ワタル率いる辺境チンドン・ユニット、シカラムータが登場する。そして2日目。恒例の「こどものための声あそび」、公募による「自由即興」を挟み、話題のなぞなぞシンガー倉地久美夫+菊地成孔+外山明、NY在住のサックス奏者・吉田野乃子率いる変拍子ジャズロック・トリオ=ペットボトル人間のほか、藤原清澄トリオ+巻上公一、坂田明+ジム・オルーク+山本達久+高岡大祐が登場する。そして、最終日の22日。先日リリースした『うらごえ』で、ハイテンションにねじれ回る歌と即興を聴かせてくれたヒカシューを筆頭に、mito+勝井祐二+坂本弘道、沖至+Tchangodei+菊池マリ、熊谷和徳+梅津和時+清水一登+Winchester Nii Teteら予測不能なセットが用意されている。そして、もちろんラストはお約束(になるわけないが)の「John Zorn's コブラ」で締め。今回は坂本弘道部隊の名の下に、後藤まりこ、川口義之、中島さち子、竹久圏、PIKA☆ら精鋭たちが出陣する。

そのほかさまざまな場所と形態で多くのイヴェントがせんがわの街に繰り出す「JAZZ ART せんがわ」。今年も理屈を追い抜いたスリリングな表現が街に転がり、日常に溶けこむ様子をじっくりと目撃、いや、その現場にどっぷりと参加できる密度の高い3日間となるだろう。

『JAZZ ART せんがわ2012』 

7/20(金)21(土)22(日)
会場:調布市せんがわ劇場、KICK BACK CAFE、Jenny's Kitchen、K2studio
http://www.sengawa-gekijo.jp/kouen/07423

参加アーティスト:シカラムータ/おおたか静流、カール・ストーン/倉地久美夫、菊地成孔、外山明/ペットボトル人間/藤原清登、ダヴィデ・サントルソラ、福家俊介、巻上公一/坂田明、ジム・オルーク、山本達久、高岡大祐/mito、勝井祐二、坂本弘道/ヒカシュー/沖至、チャンゴーダイ、菊池マリ/熊谷和徳、梅津和時、清水一登/他


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