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第59回――リヴァート・ファミリー

現代にも息づくリヴァート・ファミリーの血脈

連載
IN THE SHADOW OF SOUL
公開
2012/07/18   00:00
更新
2012/07/18   00:00
ソース
bounce 346号(2012年7月25日発行)
テキスト
文/出嶌孝次


家族というのは何も血縁者や元バンドメイトだけの話じゃない。本文にもあるように、80年代後半からトゥループらを手掛けて制作チームとしても名を上げたリヴァート軍団は、トレヴェルを組織してルード・ボーイズ、メン・アット・ラージ、ワン・オブ・ザ・ガールズ、ドラマといった面々を次々にデビューへと導いており、彼らもまたリヴァート・ファミリーとして忘れちゃいけない存在なのだ。

特に著名なのは同郷オハイオはクリーヴランド発のルード・ボーイズか。中心人物のジョー・リトル3世はソロ作も発表し、トレヴェルに属して制作に携わっていた。また、同じくクリーヴランド出身の巨漢コンビ、“So Alone”のヒットで知られたメン・アット・ラージはジェラルド逝去後の2007年にメンバー交替して復活。脱退したジェイソン・チャンピオンのゴスペル作は日本でも話題になっている。

さらには元トゥループのスティーヴ・ラッセルもリヴァートとは縁深い重要人物。アンダードッグズ周辺の売れっ子ソングライターとなってからもLSGに携わるなど絆は続いていた。今後も彼らの活躍がリヴァートの血脈を伝えていくことだろう。



▼関連盤を紹介。
左から、ルード・ボーイズの90年作『Rude Awakenings』、メン・アット・ラージの92年作『Men At Large』(共にEastwest)、メン・アット・ラージの2007年作『Back On Top』(Couzan/Pyramid Media)、ジェイソン・チャンピオンの2008年作『Reflection』(EMI Gospel)、スティーヴ・ラッセルの2010年作『So Random』(Motel Music Media)