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CELINE DION

連載
NEW OPUSコラム
公開
2013/02/22   10:00
更新
2013/02/22   10:00
ソース
bounce 351号(2012年12月25日発行)
テキスト
文/村上ひさし

 

控えめな歌唱の彼女もステキです!

 

3年間のレジデンス・ショウのため、ふたたびラスヴェガスに舞い戻ったセリーヌ・ディオン姐さんのネクスト・ムーヴは、2007年の『De'elles』以来となるフランス語アルバム『Sans Attendre』だ。気心の知れた作家/プロデューサーらと制作したこの新作には、軽いタッチのスロウ〜ミディアムが並んでおり、子供たちのコーラスをバックにした優しい曲から、シリアスな題材を取り上げたダークなもの、60年代のフレンチ・ポップ風まで驚くほどヴァラエティー豊か。なかでも特筆すべきは大御所シンガーたちとの共演で、ダイナミックなジョニー・アリデイ、演劇タッチのジャン・ピエール・フェルラン、さらには故アンリ・サルヴァドールも最新技術で蘇らせている。

全体的には控えめの歌唱が印象的だが、聴くほどに味わい深く、色彩に例えるなら白だろうか。フレンチ・ポップのエスプリ感にくすぐられる。同時期にリリースされた、デヴィッド・フォスター絡みの曲ばかりを集めたベスト盤『The Best Of Celine Dion & David Foster』と聴き比べてみるのもまた一興かと。

 

▼関連盤を紹介。

セリーヌ・ディオンの編集盤『The Best Of Celine Dion & David Foster』(Columbia)