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ファイナルファンタジー

連載
NEW OPUSコラム
公開
2013/02/21   18:00
更新
2013/02/21   18:00
ソース
bounce 351号(2012年12月25日発行)
テキスト
文/澤田大輔

 

25周年のお祝いに音楽でリスペクトを表明!

 

累計出荷本数が1億本を超える国民的RPGシリーズ〈ファイナルファンタジー〉が今年で25周年。これを記念したトリビュート・アルバム『FINAL FANTASY TRIBUTE ~Thanks~』が登場しました。総勢25組が参加し、シリーズ中のさまざまな音楽をカヴァー。CD2枚に渡る豪華&大ヴォリュームの内容をご紹介します。

冒頭を飾るのは、東京スカパラダイスオーケストラ“オープニング・テーマ”。アップリフティングなスカに“勝利のファンファーレ”などのフレーズも織り込んだご機嫌な仕上がりです。同様にテンションの高いサウンドを披露しているのがJABBERLOOPで、シリーズ5作目のメイン・テーマをシンフォニックなディスコ・フュージョンに変換。さらにDAISHI DANCE“いつか終わる夢”の彼らしいメロディアスなハウスにも昂揚させられます。

一方で、手嶌葵とDE DE MOUSEによるヴォーカル曲“Melodies Of Life”をはじめ、静謐でたおやかな楽曲もズラリ。哀愁たっぷりのギターが沁み入るSo many tears“仲間を求めて”、エレガンスを極めたジャズ・ワルツを聴かせるSchroeder-Headz“トロイア国”、またNabowaは〈街〉の音楽をメドレーにしており、ゲーム中で街を訪れた時の安堵感が蘇ります。ほかにもメドレーにトライしているアーティストは多く、ぺさまは1作目の音楽を物語の流れに沿う形で展開し、millstonesは9作目に登場するキャラのテーマ曲を洒脱なクラブ・サウンドで繋いでおります。とにかくヴァラエティーに富んだサウンドで楽しめ、ドラマティックでロマンティックな旋律にうっとり。オリジナルのサントラも聴きたくなりますよ!

 

▼文中に登場したアーティストの作品を一部紹介。

左から、東京スカパラダイスオーケストラの2012年作『欲望』(cutting edge)、JABBERLOOPの2012年作『5』(INFINITE)、DAISHI DANCEの2012年作『WONDER Tourism』(ユニバーサル)、DE DE MOUSEの2012年作『sky was dark』(not)、So many tearsの2011年作『So many tears』(So Beautiful)、Nabowaの2012年作『Sen』(AWDR/LR2)