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創遊・楽落らいぶ

カテゴリ
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公開
2012/12/20   11:53
ソース
intoxicate vol.101(2012年12月10日発行号)
テキスト
text:東端哲也

桂文治、寺下真理子

クラシックの殿堂で、あなたも〈思い出し笑い〉な体験を

上野で落語を聴く…と云っても〈鈴本演芸場〉ではなく、JR上野駅公園改札前の〈東京文化会館〉で? そういえばこのクラシックの殿堂は先日も〈日本舞踊×オーケストラ-伝統の競演-〉と題した大胆な企画を成功させたばかり。〈落語×クラシック〉の異色コラボがあったとしても何ら不思議ではない…どころか、この〈創遊・楽落らいぶ〉は既に今回で23回目を数える人気企画なのである。主催は東京文化会館と落語芸術協会。〈音楽〉の側が〈東京音楽コンクール〉入賞・入選者を中心とするフレッシュな演奏なのに対して、

〈落語〉側は若手からベテランまでとりまぜて小ホールの高座にあがってくるのが面白い。

来年2月27日の回には今年9月に襲名したばかりの、平治改め11代目〈桂文治〉が2年振りに登場し、先代も十八番にしていた「源平盛衰記」で臨む。〈驕る平家は久しからず〉でお馴染みの古典を題材にしつつも、時事ネタやギャグを織り交ぜて演者の思うままに進行する〈地ばなし〉だけあって、さて今回は何が飛び出しますことやら。

対するは〈第2回 東京音楽コンクール 弦楽部門第2位〉(2004年)受賞後に注目を集め、2008年には文化会館にてデビューリサイタルを開催し好評を博した新進気鋭のヴァイオリニスト、寺下真理子。こちらもR.シュトラウスのヴァイオリン・ソナタやブラームスのスケルツォなどを収録したデビュー・アルバムが2月発売予定とあって話題性では引けをとらない。

第1部のミニコンサートに続いて、第2部でいったいどのようなコラボを繰り広げてくれるのか、現時点では演奏曲目も不明だが、大いに楽しみにしたいところ。ちなみに「源平~」ではサゲ(オチ)際によく〈八木節〉が唄われるのも気になるが、個人的には《タイスの瞑想曲》など〈栄枯盛衰〉ぽくて良いのではないかと…乞うご期待! 料金も500円なのでぜひ。

LIVE INFO
創遊・楽落らいぶ Vol.23
−音楽家と落語家のコラボレーション−

2013年2月27日(水)11:00開演(10:30開場)
会場:東京文化会館小ホール
出演:桂文治(落語) 寺下真理子 (vn)ほか
第1部 ミニコンサート/第2部 落語と音楽のコラボレーション「源平盛衰記」
http://www.t-bunka.jp/