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(第1陣)新潟決戦 VS Negicco――雪の舞い散る越後の地で見せた1500%の気合い。戦いの時は来た!

軍配はどちらに……

連載
アップアップガールズ(仮)対バン行脚(仮)
公開
2013/02/28   17:30
更新
2013/02/28   17:30
テキスト
文/土屋恵介、写真/Susie


軍配はどちらに……



アップアップガールズ(仮)



アップアップガールズ(仮)



戦闘モードの黒の衣装に身を包んだアプガは、高速ロック・チューン“イチバンガールズ!”から必殺モードで飛ばしてくる。見たところ場内のファンの割合は、アプガとNegicco五分五分といったところ。そんなフロアを、7人はハイボルテージの歌とダンスでアゲまくる。続いて“マーブルヒーロー”“バレバレ I LOVE YOU”と攻めまくりだ。こうしたアッパーな楽曲に目が行きがちなアプガだが、メロディーの立ったナンバーも彼女たちのひとつの武器。ミディアムの“Beautiful Days!”でソフトな面を見せたあと、3月13日リリースの新曲“SAKURA DRIVE”を早くも初披露。同曲は、これまでのアプガになかった、ポップで春らしい爽快なヒップホップチューン。ダンスでは、ドライヴ感を演出したり、桜がひらひら舞うような振りがあったりと、ショート・ムーヴィーを見ているかのようなパフォーマンスがとてもフレッシュ。



アップアップガールズ(仮)



アップアップガールズ(仮)



アップアップガールズ(仮)



そして、2月20日にリリースしたばかりの“リスペクトーキョー”では、〈原宿なう〉のフレーズを〈新潟なう〉と歌い、観客も大歓声。終盤には“チョッパー☆チョッパー”“アッパーカット!”“お願い魅惑のターゲット”と、これでもかと言わんばかりの怒涛の攻め。気がつけば、ネギのペンライトもいくつか挙がっているではないか。 最後は、切なくも明るいメロディーがグッとくる“ストレラ! ~Straight Up!~”で、会場全体を魅了してアプガはライヴを終えた。



Negicco



ここで負けてられないのがホームのNegiccoである。3人は、“あなたとPop With You!”“トキメクMERMAID”と、メロディアスでキュートさ溢れるハウス・チューンで、一気にNegiccoワールドに誘う。伸びやかなヴォーカル、自然体で力みのないパフォーマンスが、なんとも頼もしく映る。爽やかな風のような空気感で会場中を覆い、先ほどまでのアプガの熱を一瞬にして包み込んでしまったのである。Negiccoのライヴはこれまで何度も見ているが、ここまでの試合巧者ぶりには正直驚かされた。さらに、素朴な人柄が滲み出た明るくほのぼのとしたMCで、観客との距離感をグッと縮める。さすがは百戦錬磨のNegiccoだ。



Negicco



Negicco



Negicco



そして、西寺郷太プロデュースの新曲“愛のタワー・オブ・ラヴ”、そして“ガッター! ガッター! ガッター!”からの2番メドレーと、グルーヴ感溢れる楽曲をスムースに披露。“トキメキ★マイドリーム”では、Negiccoファンとアプガファンが一体となってタオルを回し、“完全攻略”では、おにぎりのかぶり物でのサインボール投げで観客を楽しませる。最後は、キラキラのアップ・ナンバー“パーティーについて。”で最高にハッピーな空間を作り上げ、見事にライヴを締めくくった。



アップアップガールズ(仮)、Neciggo



対決が終わった後のアンコールでは、Negiccoの“圧倒的なスタイル”にアプガが加わるスペシャルコラボが実現。ステージ上の10人、そして、互いのファンが肩を組んでのラインダンスは最高に素敵な光景だ。最後に、アプガがNegiccoポーズを、Negiccoが(仮)ポーズをキメてフィニッシュ! なんとも温かいムードで〈対バン行脚〉初戦は締めくくられた。



アップアップガールズ(仮)、Negicco



全力ファイターのアプガと温かいムードのNegiccoが、1対1の対バンでぶつかることでの相乗効果がたっぷり見られた今回のライヴ。だが、対決ということで(苦渋の思いで)ジャッジを下すならば、緩急を巧みに使い観客全体を巻き込んでいく力は、Negiccoが上回っていたように思えた。決してアプガのライヴが悪かったわけではない。勢い全開パフォーマンスで観客をグイグイ引っ張る力は強力だ。しかし、柔よく剛を制すという図式が見えた対戦だったというのも確か。こうした経験と発見が、明日のアプガを作っていくのだ。果たして7人は、そしてNegiccoは今回の対戦から何を感じ取ったのか……(両者のコメントは次回掲載予定)。

さて、対バン行脚の第2陣は3月9日の仙台Rensa。仙石みなみの故郷でもある仙台で、歌もダンスもキレッキレなDorothy Little Happyとの対決だ。アプガの試練のロードはまだ始まったばかり。次回〈仙台決戦 VS Dorothy Little Happy〉を、乞うご期待!