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コンパクト20(15)周年!

ディスクガイド――(1)

連載
Discographic
公開
2013/10/30   17:59
更新
2013/10/30   17:59
ソース
bounce 360号(2013年10月25日発行)
テキスト
ディスクガイド/獺、土田真弓、出嶌孝次


SUPERMAYER 『Save The World』(2007)

コンパクト主宰のミヒャエル・マイヤーと、レーベル人気の立役者・スーパーピッチャーによるユニットの唯一のアルバム。テック・ハウス/アンビエントがベースであることは変わらないが、各々の作風にユーモアを増量したような仕上がりだ。ちらほら聴こえるボディーな音作りも特徴か。*土田

 

JUSTUS KOHNCKE 『Safe And Sound』(2008)

ワールプール・プロダクションズでの活動を経て、近年はニュー・ディスコ方面でも高名なユスタス・コンケの、コンパクトにおける3作目。アンビエント感覚のエレポップを清涼に響かせ、ミヒャエル・ローターのカヴァーも聴きものだ。本作以来となるニュー・アルバムも間近! *獺

 

SCSI-9 『Easy As Down』(2008)

モスクワのヴェテラン・デュオが、フォース・トラックスからコンパクトに移籍して残した2作のうちの2枚目。溜め息が漏れるほどのメロウネスに身も心も奪われる、とことん優美なミニマル~クリック・ハウスが目白押しだ。なお、2012年の最新作はアテネのクリックよりリリース。*土田

 

GUI BORATTO 『Take My Breath Away』(2009)

〈2009年の○枚〉に挙げるリスナーも多かった本作を発表後、〈WIRE09〉にも登場したサンパウロの俊英。シューゲイザーやアンビエントを横断する音像と美しいメロディーが叙情性を立ち上らせつつ、しっかりとフロアでも機能。泣きながら踊るためのメランコリック・ミニマル盤だ。*土田

 

GUSGUS 『24/7』(2009)

4ADやアンダーウォーターなどを渡り歩き、エレクトロ・ハウス路線を固めてきたアイスランドのヴェテラン・ユニットが、コンパクトに移籍して放った第1弾。レーベルに合わせてかミニマル寄りになった部分もあるが、持ち前のエレクトロ感覚は不変だ。ジミ・テナーとの共演もあり。*出嶌

 

MATIAS AGUAYO 『Ay Ay Ay』(2009)

バトルス『Gloss Drop』にも招かれた歌うトラックメイカーによる本作は、南米各地で制作されただけあって、ラテン色満載のテクノ・ポップ盤。脱力とも言えるユルいBPMと本人の歌が怪しさを倍増している。この後、彼はコンパクトを離れてコメメを立ち上げ、レボレドを世界へ発信。*土田

 

SUPERPITCHER 『Kilimanjaro』(2010)

パチャンガ・ボーイズでの相棒=レボレドの囁きが乗る“Black Magic”など、現時点での最新作はヴォーカル(というかヴォイス)曲が多め。フロア寄りのトラックもあるものの、全体的にどこかメロウで、緩やかに音が拡散していくような浮遊感が心地良いベッドルーム・テクノ盤だ。*土田

 

JATOMA 『Jatoma』(2010)

エレクトロジュースのジェイコブとマッズに、フィルーなどで名を馳せるデンマークのトマス・バーフォードも加わったトリオの、いまのところ唯一のアルバム。シュワシュワした陶酔感も纏ったプログレ~テック・ハウスが緻密なつづれ織りを成し、幻想的な音風景を眼前に広げてくる。*獺

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