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ディスクガイド――(3)

連載
Discographic
公開
2013/10/30   17:59
更新
2013/10/30   17:59
ソース
bounce 360号(2013年10月25日発行)
テキスト
ディスクガイド/獺、土田真弓、出嶌孝次


MOHN 『Mohn』(2012)

マイク・インクやガス名義で知られるウォルフガング・フォイトと、彼とのコラボ作も数多いヨルグ・バーガーによるユニットの初作。ミニマル~アンビエント道を極めてきた2人が提唱する〈スローモーション・テクノ〉は、クラウトロックにも通じる重厚で冷やかな音の波が圧巻! *土田

 

MICHAEL MAYER 『Mantasy』(2012)

別掲のスーパーマイヤー作や〈Immer〉〈Speicher〉といったミックスCDシリーズを挿んで届いたオリジナル作にして、レーベル100枚目のCD作品。瞑想的なアンビエントからヴォーカル入りのシカゴ・ハウスまで、徐々に多様化したコンパクト色を総括しつつ、さらに逸脱する流れは流石! *土田

 

TARAGANA PYJARAMA 『Tipped Bowls』(2012)

仏フール・ハウスから出したEPにミヒャエル・マイヤーが惚れ込んで契約したという、北欧のニック・エリクセンによるソロ・プロジェクト。このファースト・アルバムでもディープ~テック系のサウンドを響かせ、独特のアヴァンな温かみもあるクールな雰囲気を届けてくれる。*獺

 

VARIOUS ARTISTS 『Pop Ambient 2013』(2013)

アブストラクトからドローンまで〈アンビエント〉の解釈を拡大しつつ2001年からずっと続いている長寿シリーズ。この最新弾では、トリオラ名義の新曲を提供したり、マティアス・アグアーヨとの新ユニットでピンク・フロイドをカヴァーしたり、ヨルグ・バーガーの活躍が目立つ感じ。*出嶌

 

VOIGT & VOIGT 『Die Zauberhafte Welt Der Anderen』(2013)

〈Speicher〉シリーズでテック・ミニマルに取り組み、ウォールズのリミックスも手掛けたフォイト兄弟のプロジェクトが、20周年記念にあたって(?)まとめ上げたファースト・アルバム。各々の試みと比べれば比較的エクスペリメンタル度が低いこともあって、耳馴染みの良い内容だろう。*獺

 

COMA 『In Technicolor』(2013)

ケルン発の2人組による初作。ニューウェイヴ・ファンク、シンセウェイヴ、プログレッシヴ・ハウス……と曲ごとにさまざまなタグ付けができそうだが、いずれもどこか牧歌的、かつ幻想的なダンス・ポップ。フィールドやギ・ボラットと共にレーベルのポップ・サイドを支えている。*土田

 

KOLSCH 『1977』(2013)

無名時代のニッキー・ミナージュを迎えた作品で知られる、あのエナーの片割れでもあったケルシュ。デッドマウスやクリス・メナースのリミックスも手掛けるなど引き出しの多いコペンハーゲンの才人だが、本作においてはストイックなテック・ハウスを披露している。キャッチーで機能性抜群! *獺

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