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カテゴリ : intoxicate records  salle gaveau europe tour 2010 

掲載: 2010年10月01日 22:00

更新: 2018年08月07日 05:50

文/  小林

ライヴは連日大盛況!再びドイツからのリポートです!

鬼怒無月です。

9月30日、オランダからまたドイツに戻る。
今 日の会場はEinbeckのTANGOBRUCKE。
行程表にTANGOBRUCKE Pensionと書かれていたのでペンションのタンゴ好きの宿泊客を相手にやらなければいけないのだろうか? とか思い車の中でSalle Gaveauのレパートリーの中でもタンゴ的なレパートリーを中心に考えたら喜多君に駄目出しをされる。じゃあ考えてくれとお願いした喜多君の考えてくれたメニューは

1部:《La Cumparcita》《年に3度の日曜日》《雨は午後3時に》《童話で書かれた生態系》《黒いカマキリ》
2部:《悪魔にやられた悪魔》《Nullset》《テンパードエラン》《アルコス》《クレーター》

1部の3曲目にいきなり《雨は...》を持ってくるところ等、なかなか新鮮な感じなのでこれで行こうという事に。

予想以上に時間がかかってしまい約6時間のドライブの後に着いたのは500年前の建物を改造したという洒脱な場所。オーナーのMartinと奥様はタンゴダンサー。

僕たちの音楽を聞いて「俺たちのtangoを聞いてくれと言って、tangoのスピリッツの無い音楽をやっているバンドはさんざん聞いて来たがお前達の音楽はtangoだ」、と嬉しい事を言ってくれる。正直こそばゆい感じもあるがありがたく受け取っておこうその言葉。

店の用意してくれた機材はモニター無しの簡易PAと小さなギターアンプ、ベースアンプ。ピアノとアコーディオンはマイク無し、音の調整は自分達でやってくれというという環境ではあるがSalle Gaveauの良い所はどんな場所でも皆で協力して良い音環境を作ってしまえる事、僕は特攻野郎Aチームの様だと誇りに思う。

さて、2階のダンススタジオで食事を終えて着替え等していると開演を15分早めるという。もしかして客が少ないから早くやって早く終わろうという事じゃないだろうな? などと思いながら1階のコンサートスペースに降りるとなんとほぼ満員のお客さん。

MartinのMCの後 《La Cumparcita》から始める。個人的には今日のクンパルは相当集中した演奏だった様に思える。終わると熱狂的な反応!

続く 《年に3度...》《そして雨は..》が終わる頃にはお客さんと僕たちの間にある種の信頼関係が芽生える。一部最後の黒いカマキリが終わった時にはブラボーの嵐、心の底から嬉しい。休憩中に「流石にここまで盛り上がってまた《悪魔...は》無いな、と言う事で急遽曲順を変更する。鬼怒、喜多、鳥越の3人によるアルコス。鳥越君は冒頭のベース無伴奏ソロで一気に客を引き込む。

その後ミニマル地獄、《テンパードエラン》
いつもより凝縮された感のある、《悪魔にやられた悪魔》そして急遽加えられた《ロジウラのトゥランブラン》。
最後に、《クレーター》というサルガヴォヒットメドレー。

お客さんのスタンディングオベーションに迎えられアンコールの《ぐちゃぐちゃな秩序》。拍手なり止まずダブルアンコールの《カルカッタ》。それでも拍手なり止まず。最後は喜多君の嫌いな皆で手をつないで御辞儀する例の挨拶をして終わる。充実したライブでした。

つづく!