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中国の胡錦濤国家主席が来日しているからと言うわけではありませんが、「不都合な真実」「ダーウィンの悪夢」「いのちの食べかた」に続くと言われているドキュメンタリーが今年の夏に公開されるのでご紹介。
カナダの写真家エドワード・バーティンスキーが、主に中国の産業発展をテーマに撮影していく様子をドキュメンタリーとして紹介する内容。
重要なのは、ここでは何かについて是非や善悪を述べるわけでなく、圧倒的な美しさで写された写真が何かわれわれに違和感? 異様な感じ? を提示し、見るものに環境問題やグローバリズム等に関する様々な問題意識を問いかけてくるという事。要するに、アートの凄いところは単なる「善悪」というありふれた結論ではなく、感性を刺激し、想像力を刺激するところともいえると思います。
先が見えないほどにつながる黄色の工場と、整列する従業員。
世界最大のアイロン工場で廃棄された電子機器のごみの山で分別を行う従業員。
古くなった船舶の解体を行うために、船底の原油を手で書き出す若者。
巨大な石炭採掘現場。
三峡ダム建設の為にダムのそこに沈む自分の家を壊す住人。
等など。
写真自体はパリ国立美術館や、ニューヨーク近代美術館などにも所蔵されているらしいです。ちなみに、この映画は東京では6月中旬から東京都写真美術館で公開されます。
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