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オルガー・マチスのデザイン
'70~'80年代のカラヤンのLPを彩ったドイツのグラフィック・デザイナー、オルガー・マチスのデザインを特集します。ベートーヴェンでの数字、ブルックナーでの翼、マーラーでの虹が、カラヤンの作品に対するイメージを具象化しました。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)

ヴィヴァルディ:《四季》 <72>
73年のベストセラーLPですが、ジャケットも4つのリンゴが四季を現し、かつ冬のリンゴは食されているというキッチュなセンスに驚かされました。ドイツのグラフィック・デザイナー、オルガー・マチスが初めて手がけたカラヤンのジャケット。

ベートーヴェン:《英雄》 <76,77>
カラヤン&BPOの2度目のベートーヴェン/交響曲全集からの《英雄》。初め全集が発売され、分売時に衝撃的な「数字」ジャケットが登場。日本人ならば「燃える男・長嶋茂雄」を直感し、「3」と英雄のイメージを結び付けたことと思います。

ベートーヴェン:《田園》 <77>
カラヤン&BPOの2度目のベートーヴェン/交響曲全集からの分売。「6」がたくさんの水滴をつけ、ドライアイスの煙の中で冷えています。カラヤンがこの曲の標題描写ではなく、絶対音楽的再現を目指したことを宣言しているように見えます。

ベートーヴェン:《合唱》 <76,77>
カラヤン&BPOの2度目のベートーヴェン/交響曲全集からの分売。雲の上にあるスチール製の「9」。ベートーヴェンの終着地を示すとともに、カラヤンの演奏の華麗さ、現代性、機能美も現しているようです。

ブルックナー:交響曲第4番〈75〉
1975年録音。カラヤンがDGに録音したブルックナー・シリーズには共通して「翼の彫刻」が使われました。「ブルックナーの交響曲は続き物なのです」との考えが反映されています。ジャケットはオルガー・マチス製作。

ブルックナー:交響曲第5番〈76〉
1976年録音。カラヤンがDGに録音したブルックナー・シリーズには共通して「翼の彫刻」が使われました。「ブルックナーの交響曲は続き物なのです」との考えが反映されています。ジャケットはオルガー・マチス製作。

マーラー:交響曲第5番 〈73〉
映画「ベニスに死す」で同曲がヒットしていたため、カラヤン初のマーラー・ツィクルスは第5番からスタート。オルガー・マチスの「虹」の共通デザインは曲によって背景色を変え、作品のイメージを聴き手に伝えています。

マーラー:交響曲第4番 〈79〉
この第4番はマーラーにしては比較的小編成のオーケストラを用いた、珍しく明るい雰囲気を湛えた親しみやすい交響曲、第5番のジャケットに比べてずっと明るい色彩です。オルガー・マチスはマーラー・ツィクルスに共通する《虹》のデザインで絶妙な色合いの変化を見せています。

マーラー:交響曲第9番 〈79,80〉
【当ディスクはSACDです。通常のCDプレーヤーでは再生できませんのでご注意ください】
虹は雲の上に顔を出し、マーラーの来るべき死を予感させます。バーンスタインはマーラーの第9を「この世への別れの交響曲」と呼んでいましたが、カラヤンも同じように感じ、オルガー・マチスにイメージを伝えたのでしょう。

ブラームス:交響曲第2&3番〈86&88〉
1986&88年録音。カラヤンが最晩年に完成したブラームスの交響曲全集シリーズは、初出時にすべてオルガー・マチスのデザインが使用されました。

ブラームス:交響曲第4番〈88〉
1988年録音。カラヤンが最晩年に完成したブラームスの交響曲全集シリーズは、すべてオルガー・マチスのデザインが使用されました。

カテゴリ : Classical

掲載: 2018年04月05日 00:00