EMIのオリジナル機材で製造したアナログ・ディスク"Hi-Q Records"新譜2タイトル

"Hi-Q Records"のクラシックLPレコードは、EMIのオリジナル・アナログ・マスターテープ を忠実に再現しています。
カッティングはアビイロード・スタジオで、オリジナル・ステレオ・アナログ・マスターテープからNeumann社のカッティング・レースの銘機「VMS82」を使って行われます。
ヴァリュアブル・ピッチ（変動する音溝の幅）はStuder社のテープデッキの銘機「A80」に取り付けた先行ヘッドから、プレ・カット・シグナルを得て制御しています。
このように全ての局面でアナログのプロセスを用いてカッティングされます。
プレスは180グラムのヴィニールを使い、イギリスのヘイズにあるレコード工場でオリジナルのEMIのプレス機を使用しています。
さらにオリジナル・アルバムのアートワークとパッケージを再現しています。
ここでは新譜2タイトルと、既発売の35タイトルをご紹介します。
（※マッケラス指揮／サリヴァン：パイナップル・ポール［品番：HIQLP001］、マッケラス指揮／ヘンデル：王宮の花火の音楽［品番：HIQLP019］はメーカー在庫切れです）

HIQLP038　テレマン：組曲イ短調、サンマルティーニ：協奏曲ヘ長調、ヘンデル：協奏曲変ロ長調
デヴィッド・マンロウ(リコーダー)
ネヴィル・マリナー指揮 アカデミー室内管弦楽団
Recording：1973年10月1～4日 ロンドン、アビイ・ロード・スタジオNo.1
Producer：Christopher Bishop
Engineer：Stuart Eltham
2014年4月15日に90歳となるサー・ネヴィル・マリナーがモダン楽器のアカデミー室内管でスタイリッシュな伴奏をつける中、このレコードの主役は故デヴィッド・マンロウです。彼はアーリー・ミュージックとその楽器、とくにリコーダーを大衆化するのに大きな役割を果たしました。マンロウは、クリストファー・ホグウッドと共にアーリー・ミュージック・コンソート・オブ・ロンドンを創立して、1970年と71年に2つのBBCテレビ・ドラマへオーセンティックなチューダー王朝の音楽を提供し、広く知られるようになりました。僅か10年のキャリアの中で50枚以上のアルバムを録音し、テレビとラジオの3つの番組に出演しました。鬱病に苦しみ1976年に自殺。33歳で悲劇的に生涯を閉じました。

HIQLP039　エルガー：エニグマ変奏曲、序曲《コケイン》Op.40
サー・ジョン・バルビローリ指揮　フィルハーモニア管弦楽団
Recording：1962年5月9日、8月27日　ロンドン・キングスウェイ・ホール
Producer：Victor Olof
Engineer：Harold Davidson
この録音が行われた1962年、BBCは芸術番組「モニター」の100回記念としてエルガーの生涯のフィルム・ドキュメンタリーを準備していました。ハンフリー・バートン制作、ケン・ラッセル監督の「エルガー」は1962年11月11日に初放映され、テレビ史上でもっとも有名な映画となり、エルガーの音楽の著しいリバイバルに貢献しました。レコード・ジャケットには映画からのスチールが使われています。サー・ジョン・バルビローリはエルガーの個人的な友人でした。1919年のエルガーのチェロ協奏曲の初演の際には、オーケストラの中でチェロを弾いていました。バルビローリはエルガーとの緊密な関係を楽しみ、「序奏とアレグロ」「交響曲第2番」の演奏で彼の賞賛を勝ち得、エルガーの音楽の偉大な演奏者となりました。
※コメントはメーカー提供資料（英文）を抄訳したものです（タワーレコード）。