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イタリア弦楽四重奏団の定番ベートーヴェン全集と、普遍的な名演ドヴォルザーク&ボロディンを復刻!

イタリアSQのベートーヴェン、ドヴォルザーク

イタリア弦楽四重奏団
1945年、作曲家マリピエロの提唱で、北イタリアのレッジョで結成された弦楽四重奏団。当初は新イタリア弦楽四重奏団と名乗っていたが、1951年にイタリア弦楽四重奏団と改称した。1980年代初頭に、高齢を理由に解散したが、イタリア最高の弦楽四重奏団として黄金時代を築いた。メンバーはパオロ・ボルチアーニ(第1ヴァイオリン)、エリーザ・ペグレッフィ(第2ヴァイオリン)、リオネッロ・フォルツァンティ(va)(1951年からピエロ・ファルッリ、1979年からディーノ・アッシオラ)、フランコ・ロッシ(vc)。(音楽出版社)

(1) ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集
イタリア弦楽四重奏団

アナログ最盛期の優秀録音で聴く、歌と活力と対話に満ちたベートーヴェン像、CD8枚に集約

イタリア弦楽四重奏団は1945年、シエナ音楽アカデミーで知り合った4人の弦楽器奏者により結成されました。結成の背景には、第2次大戦で敗戦したイタリアに新しい室内楽の黄金時代を再建しようとした作曲家マリピエロの強力な後押しがありました。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は、モーツァルトと並ぶ彼らの中心的なレパートリーで、結成当初からその理想的な演奏のため、長い間研鑽を積みました。フルトヴェングラー未亡人の述懐によると、若い頃の彼らはフルトヴェングラーが戦時中に録音した弦楽四重奏曲第13番のカヴァティーナ楽章(弦楽合奏版)の演奏を聴いて衝撃を受け、この作品の解釈をすっかり変えたこともあったそうです。1967年から75年にかけて録音されたこの全集は、自らの演奏体験や他の演奏団体からの影響なども含め、彼らのベートーヴェン解釈の総決算として録音されました。この録音はLP時代よりもCD時代になって評価が高まり、再発売を繰り返していますが、それはオーソドックスな演奏の中に滲み出る伝統の厚みや解釈の深みによるものでしょう。いままでCD10枚組での発売でしたが、今回は作品のカップリングを工夫してCD8枚とし、お求めやすい価格を実現しました。

(2)ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番《アメリカ》
ボロディン:弦楽四重奏曲第2番
イタリア弦楽四重奏団

格調高い造形美をもつ名演、オリジナル・カップリングで復活! ボロディンは世界初CD化!

イタリア弦楽四重奏団の特質としてしばしば挙げられるのは、イタリアという国に抱くイメージそのままの豊かな歌と艶やかな音色です。その点で、美しいメロディーにあふれたドヴォルザークとボロディンの作品演奏にはまさに打ってつけと言えそうです。しかし、彼らの演奏が甘美さや感覚美に流れているかと言えば、決してそうではありません。彼らの演奏には、作品全体に対する高い意識があり、場面によっては歌や音色を抑制しているからです。彼らはチェコやロシアの民族色に寄りかかることもありません。持ち前の歌や音色の魅惑を端正な造形に封じ込め、実に格調の高い演奏を成し遂げています。結果として、二人の作曲家がこの名品に示した洗練された構成美が浮かび上がりました。これは作品内容の再評価を迫る演奏と言えるでしょう。LP時代から親しまれた名盤ですが、ボロディンの弦楽四重奏曲第2番はこれまで第3楽章『ノクターン』だけがCD化されていたもので、他の楽章は今回が世界初CD化となります。

※ページ下部の「関連商品」には現在入手可能なイタリア弦楽四重奏団のCD一覧を掲載しました。

カテゴリ : タワーレコード オリジナル企画 ニューリリース

掲載: 2015年04月02日 12:00