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北野武監督作『龍三と七人の子分たち』BD/DVD発売

世代を超えて楽しめるジジイ大暴れエンタテインメント!

龍三と七人の子分たち

金無し、先無し、怖いモノなし!俺たちに明日なんかいらない!!
北野武監督2年半ぶり17作目!親子三代で楽しめる映倫区分“G(ジイ)”のヤクザ映画!藤竜也、近藤正臣、中尾彬ら平均年齢72歳(当時)のベテラン俳優が個性豊かなジジイたちを熱演!ヤクザの世界から引退し、大企業に働く息子家族の元で煙たがれている主人公・龍三を藤竜也が好演。ジジイたちと対立する京浜連合の冷徹なボスに安田顕、キャバクラで働く魅惑の女性に萬田久子を抜擢。音楽は『アウトレイジ』『アウトレイジ ビヨンド』に引き続き、鈴木慶一が担当。

 

『龍三と七人の子分たち』BD/DVD発売を記念して、下條アトムさんにインタビューをしてきました!

龍三と七人の子分たち

―どのような役作りをされましたか?

『北野監督作品だから、変に色なんものをくっつけて、色んなものを自分が着込んで撮影に挑むのはやめようと思いました。どれだけこの作品の中で裸になれるかというのが勝負だと思ったので、特別な役作りはしませんでした。』

―北野監督作品に参加してみてどうでしたか?

『想像していた以上に現場での緊張感はありましたね。役者が現場に入る前にそのシーンの動きも全て構築されているんですね。だからサラッとテストをしたら直ぐ本番、それについていくで精一杯でした。』

龍三と七人の子分たち

―では役作りに関して指示などはなかったのですか?

『北野監督もおっしゃってましたけど、撮影前に本読みをやったのが初めてという事で、この作品は台詞と、掛け合いのリズムを大事にされてたんですね。きっと、北野監督は役者を信頼しているので、そのままを出してもらう方が多かったように思います。僕は時々ダメだしいただきましたけどね(笑)』

―現場で監督はカメラの横に立っているのではなく、ちょっと離れたところにいらっしゃると伺いましたが、いかがでしたか?

『そうなんです、モニターのあるテントの中に入ってみてました。助監督がそれを私に伝えに来てくれる感じです。監督なりの思いやりと気遣いなんだと思います。メイキングにも収録されていますが、大声で“はい、オッケー!”と聞こえてこないので出来が良かったのか、悪かったのか、わからなくて少々不安でしたね(笑)でも、テントから出てくる監督が笑っていらっしゃると、それだけでホッとするんですよね。』

―共演者の方々と相談や、お話する機会はあったのでしょうか?

『撮影が早いので、そんな暇がない。
“集まってくださーい”って助監督が呼びにきて、耳の聞こえにくい人も、“あーい?”って言いながら(笑)、“はい、ここに座ってくださいー!、はいよーい…”ってもう始まるの?っていう早さだから、提案するとか、話し合うとかの時間がなかったです。』

龍三と七人の子分たち

―メイキングにもおもしろいエピソードなども収録されているようですが。

『劇団で先輩だった中尾さんに僕がいじられるとみんなが笑ってくれて。楽しくやっていましたね。お互い懐かしかったし、嬉しかったんですよ。メイキングにも収録されていますが、走ったりするシーンで、藤さんに“よく走るよなー”って、正臣さんが、“俺だったら5メートルで、あんなの…アトムよく走るなー”って、彬さんが“おいアトム、走ってるだけでいいよ。そのカットだけであといらないから!それだけ、採用されるんじゃない?”とか、そうやって、いじられてましたね。こっちは必死で走ってましたけどね(笑)みんなもう暑くてヘロヘロでしたからね。僕だって、2つ3つしか歳が違わないんですけどね。頭はらずに、体はって色々させていただいたって感じですね。』

―パチンコのシーンでは殴られてましたよね。

『あの箱は2つしか用意してなかったそうです。撮影用に飴で作られているものなのですが、一回目の本番で上手く転げられなかったんです。あれ結構痛いんですよ。メイキングでも映ってますけど、頭を切らないように丸い防具を付けているんですが、それでも結構な衝撃でした。撮影初日からこのシーンでしたから、もう御愁傷様でしたよ(笑)北野監督作品には以前うちの親父(下條正巳)も出てまして、ビートたけしさんとの共演作では、親子揃って殴られ役者になりました(笑)』

―ここは見てほしいなどのシーンはありますか?

『そりゃ、全部ですよ(笑)ただ僕のところはスルーしてくださいね…(笑)
でも、メイキングは結構長尺なので、メイキングも本編と同じぐらい面白いと思いますよ(笑)』

【担当こぼれ話】
最初のシーンがパチンコのシーンだったため、パチンコはやってみようと挑戦したそうです。5万円ぐらいすっちゃったそうです…!
助監督さんのお話や、共演者さんのお話など色々お話していただき、短い時間でしたが、楽しい時間となりました。下條アトムさんありがとうございました!

Text:Naomi Jomori

「秘密結社鷹の爪」や映画『天才バカヴォン~蘇るフランダースの犬~』などで知られる超人気CGクリエイター・アニメーション監督のFROGMANによるコラボレーション映像はこちら。

カテゴリ : ニューリリース | タグ : 映画 勝手に!?映画祭

掲載: 2015年10月06日 13:18

更新: 2015年10月27日 11:49