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フォーレに続いて、オリジナル楽器使用によるデュリュフレの“レクイエム”

キングズ

誰かがやってくれないかと待ち望んでいたデュリュフレの「レクイエム」の古楽器による演奏がついに登場します。それもエイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団という予想以上の一級団体によるものなので、ファンは冷静でいることが困難なリリースと申せましょう。
もともとデュリュフレの“レクイエム”は1947 年の作。時代的には現代ながらグレゴリオ聖歌を多用した美しい世界は、フォーレの名作以上の清純さで非常に人気があります。オリジナルはチェレスタやタムタムを含む大きな編成でしたが、デュリュフレは1961 年に小管弦楽用に編み直し、ここではその版で演奏されています。わずか55年前の作品ながら、これほど古楽器演奏がしっくりくる曲も珍しく、ようやく決定盤を手にした満足感を得ることができます。
もちろん主役は声楽。500年以上の歴史を持つケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団の清澄な響きがSACD の高音質録音で充実感満点。少年合唱による高音域と成人による中低音域による中世の修道院のような男声のみの世界に、メゾソプラノのパトリシア・バードンが聖母のように加わり、心洗われるような清涼感を味わうことができます。
もうひとつの注目はキングズ・カレッジのオルガン。長期間の修復に入る前最後の演奏となりました。この楽器は20世紀初頭に修繕されましたが、いくつかのパートは1600年代初頭のものがまだ使われている貴重なもの。400年前の響きが55年前の作品をいとも自然に彩っています。(キングインターナショナル)

名高いフォーレのレクイエムをお手本とし、カトリック教会の典礼では必須とされている「怒りの日」を欠いたデュリュフレのレクイエムは、厳格な神の裁き云々よりも、生き残った人間たちが親しい人間の死を受け入れるための「癒し」に重きを置いた音楽になっています。伴奏の編成も、オーケストラ版、室内オーケストラ版、オルガン版と3種類が用意されていてプロ、アマや宗教にも関係なく、世界中の合唱団で愛唱されている名曲と言えましょう。
そのため、過去にリリースされてきた音盤の種類も相当なもの。本場フランスは当然として、合唱王国を誇るイギリスや、北欧の団体、聖歌隊が名唱を残してきました。クレオベリーが長く指導を行なってきたケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団は、2014年にフォーレのレクイエムをエイジ・オブ・インライトメント管とレコーディングを行なっていて、その清楚な響きで大きな話題を集めました。カテドラルを満たす清冽な声の交わりがSACDで美しく再現されています。(タワーレコード)

【収録曲目】
デュリュフレ
①レクイエムOp.9
②グレゴリオ聖歌による4 つのモテットOp.10
③ミサ曲「クム・ユビロ」Op.11
【演奏】
スティーヴン・クレオベリー(指揮)ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団、
エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団、
パトリシア・バードン(メゾソプラノ)、
アシュリー・リッチーズ(バリトン)
【録音】
2015年1月(セッション録音)

カテゴリ : ニューリリース | タグ : SACDハイブリッド(クラシック) 高音質(クラシック)

掲載: 2016年08月04日 18:18