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ケルテスの名盤『ドヴォルザーク交響曲全集』が新リマスター&ブルーレイ・オーディオ付で発売

ケルテス

43歳で高波にさらわれ亡くなった天才指揮者、ケルテスの代表作の一つがこのドヴォルザークでした。1963~70年のステレオ録音で、当時のデッカの迫力ある音調と、ケルテスの覇気に満ちた指揮ぶりがうまく結びついた爽快な演奏。ドヴォルザークの最も素晴らしい特色であるボヘミア的な高揚感を完璧にとらえた録音で、全曲が見事な仕上がりとなっています。今回の発売にあたって、オリジナル・マスターテープよりアビイ・ロード・スタジオで24bit/96kHzにてリマスター。1枚のブルーレイ・オーディオ・ディスクに全てを収録したものも付属します。デッカでのケルテスの録音の多くを担当したプロデューサー、レイ・ミンシャルによるレコーディング・ノートとレアな写真を多数含んだスペシャル・ハードブック仕様。
(ユニバーサルミュージック)

これはレコード会社のプロモーション作戦だったのかもしれませんが、ケルテスは尊敬する音楽家を他人から訊ねられたとき、ブルーノ・ワルターの名前を挙げるのを常としていました。ワルターが録音したレコードを聴き親しんでいたそうです。
そう言われてみれば、確かにケルテスが得意とし、またレコーディングを行なったレパートリーは、ワルターの得意分野と重なっていたかもしれません。モーツァルト、シューベルト、ブラームスといったウィーン古典派からロマン派の作曲家たち。しかし、なによりも愛好し、また作品の普及に力を注いでいたのはドヴォルザークでした。
1963年から手兵のロンドン響とスタートさせた交響曲全集は、DGのクーベリック盤やスプラフォンのノイマン盤が登場するまでは、LP時代に手に入る唯一の全集でした。また、ケルテス自身のたっての願いでレコーディングが実現したという“レクイエム”は、いつもの穏やかでジェントルな指揮ぶりとは正反対の、ときに血を吐くような激越な表現に震撼させられてしまうほどの熱演となりました。
とは言うものの、全体としては弦楽器を豊かに響かせ、雄弁で暖か味のある語り口で進められる演奏は、ドヴォルザークの音楽の特徴でもある中庸の美学を優しく体現してくれています。とても43歳の若さで亡くなった指揮者のものとは思えない美しく円熟した演奏を、リマスタリングによって鮮やかさを増したサウンドでお楽しみください。
(タワーレコード)

【収録曲目】
ドヴォルザーク
【CD1】
交響曲第1番ハ短調「ズロニツェの鐘」Op.3

【CD2】
交響曲第2番変ロ長調 Op.4
交響曲第3番変ホ長調 Op.10

【CD3】
交響曲第4番ニ短調 Op.13
交響曲第5番ヘ長調 Op.76

【CD4】
交響曲第6番ニ長調
交響曲第7番ニ短調 Op.70

【CD5】
交響曲第8番ト長調 Op.88
交響曲第9番ホ短調「新世界より」Op.95

【CD6-7】
レクイエム Op89
管楽のためのセレナード ニ短調 Op.44
スケルツォ・カプリチオーソ 変ニ長調 Op.66
交響的変奏曲 Op.78

【CD8】
序曲「我が家」Op.62
劇的序曲「フス教徒」Op.67
序曲「自然の王国で」Op.91
序曲「謝肉祭」Op.92
序曲「オセロ」Op.93

【CD9】
交響詩「水の精」Op.107
交響詩「真昼の魔女」Op.108
交響詩「金の紡ぎ車」Op.109

【BD-Audio】CD1-9の収録曲全曲(24bit/96kHz)

【演奏】
イシュトヴァン・ケルテス(指揮)
ロンドン交響楽団
ピラール・ローレンガー(ソプラノ)
エルジェーベト・コムロッシー(アルト)
ロベルト・イロシュファルヴィ(テノール)
トム・クラウセ(バリトン)
アンブロジアン・シンガーズ
【録音】
1963-1970年、ロンドン、キングズウェイ・ホール

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック) 高音質(クラシック)

掲載: 2016年09月29日 00:00