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リング全曲チクルス第2弾!ズヴェーデン&香港フィル~ワーグナー:楽劇“ワルキューレ”

ズヴェーデン

2015年の「ラインの黄金」に続く香港フィルハーモニーとヤープ・ファン・ズヴェーデンの《ワーグナー:ニーベルングの指環》ツィクルス第2回目は、堂々たるキャストを揃えた第1夜「ワルキューレ」全曲です。前作と同様に、CDとBlu-rayオーディオが同時発売。CDは4枚組ボックスですが、Blu-rayオーディオは高音質であるにもかかわらず、1枚に全曲が収録されているため、お得な価格設定となっています。
前作と同じく演奏会形式で行われた全曲上演は、現代における最高の歌手を揃えた白熱の歌唱と、緊密なアンサンブルを誇る香港フィルハーモニーの見事なコラボレーションによる極上の名演となりました。登場人物は少ないながらも、緊迫感溢れる第1幕での若き恋人の濃密なやりとり、ゲルネが演ずるヴォータンの登場できりっと引き締まる第2幕、有名な「ワルキューレの騎行」で幕を開ける華やかな第3幕、そして幕切れでのヴェテラン歌手ペトラ・ラングが演じるブリュンヒルデとヴォータンの胸に迫る対話。どの場面でも安定した歌唱と重厚なオーケストラの響きが楽しめる。これぞ「21世紀の理想的なワーグナー」です。なお、ズヴェーデンは2018年のシーズンからニューヨーク・フィルハーモニックの音楽監督に就任することが決定しています。
(ナクソス・ジャパン)

【収録曲目】
ワーグナー
楽劇《ニーベルングの指環》第1夜「ワルキューレ」(全曲)
【演奏】
ジークムント…スチュアート・スケルトン(テノール)
ジークリンデ…ハイディ・メルトン(ソプラノ)
フンディング…ファルク・シュトルックマン(バス・バリトン)
ヴォータン…マティアス・ゲルネ(バリトン)
ブリュンヒルデ…ペトラ・ラング(ソプラノ)
フリッカ…ミシェル・デ・ヤング(メゾ・ソプラノ)
ヴァルトラウテ…サラ・キャッスル(メゾ・ソプラノ)
ゲルヒルデ…カレン・フォスター(ソプラノ)
ヘルムヴィーゲ…カタリーネ・ブローデリック(ソプラノ)
シュヴェルトライテ…アンナ・バーフォルド(メゾ・ソプラノ)
オルトリンデ…エレイン・マックリル(ソプラノ)
ジークルーネ…アウレリア・ヴァラク(メゾ・ソプラノ)
グリムゲルデ…オッカ・フォン・デア・ダムラウ(メゾ・ソプラノ)
ロスヴァイセ…ラウラ・ニケネン(メゾ・ソプラノ)

ヤープ・ファン・ズヴェーデン(指揮)
香港フィルハーモニー管弦楽団
【録音】
2016年1月21日、23日、香港カルチュアル・コンサート・ホール、ライヴ

まだまだ日本人には馴染みが薄いと思われますが、英国の統治が長かった香港のオーケストラには長いながい歴史があります。
香港フィルハーモニー管弦楽団(香港管弦楽団)の歴史は、1872年に創設された音楽クラブ(音楽社)に始まります。1895年にオーケストラが発足し、第1回の演奏会が当時の王立劇場で開催されました。その後は長い戦争の時代が続き、活動は中止に。しかし、戦後の1947年には中英管弦楽団として再発足して、30名ほどのメンバーで演奏を再開。1957年に現在の名称に改名され、1974年から完全なプロ・オーケストラとなって、海外からの楽員の参加が本格化します。現在では日本人の演奏家も在籍しているそうです。
香港フィルの最初の飛躍は、デイヴィッド・アサートン(1989-2000)の11年に及ぶ治世から始まります。中国人作曲家の作品を積極的にプログラムに載せるとともに、海外からの一流ソリストの客演も頻度を増すようになりました。後任のサミュエル・ウォン(黄大徳)は、香港生まれのカナダ育ち。2003年までオーケストラの改革に尽力した後、エド・デ・ワールト(2004-2012)が音楽監督に就任します。デ・ワールトの8年間での功績の中で、まず最初に指を折るべきは、コンサート形式によるオペラ上演のスタイルを香港フィルにもたらしたことでしょう。“フィデリオ”、“ワルキューレ”、“蝶々夫人”、“サロメ”といったデ・ワールトお得意のレパートリーが、海外の一流歌手を招いて上演されました。これはひとえにデ・ワールトの世界中に張り巡らされている広い人脈のお蔭でしょう。このときに作られたプログラミングのスタイルが、同じオランダ人である後任のヤープ・ヴァン・ズヴェーデン(2012-)に引き継がれて、現在進行中の“指環”全幕上演となりました。
現在望みうる最高のキャストを揃え、今やアジア・ナンバーワンを自認する香港フィルのワーグナーを是非お試しください。
(タワーレコード)