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注目のガンバ奏者、酒井淳が奏でるクープラン、フォルクレ作品集!


[Aparté Music 公式チャンネルより]

 

注目のガンバ奏者・チェロ奏者・指揮者の酒井淳。2017年1月、「第15回〈齋藤秀雄メモリアル基金賞〉チェロ部門」を受賞し、あらためてその実力を世に知らしめました。アパルテよりリリースしたフォルクレ作品集(AP122/KKC5619)は、レコード芸術特選ほか、各紙で高く評価されましたが、このたび、F.クープランを組み込んだプログラムの新譜が発売のはこびとなりました。

F.クープランの1730年の作品カタログには「通奏低音を伴うヴィオールのための作品集」という記載がありましたが、この曲集は出版されることはありませんでした。20世紀初頭、’M.F.C.’とだけ記名があるヴィオール曲集の楽譜を音楽学者が見つけ、その装飾音の書き方やスタイル、タイトルの付け方から、これがカタログにも載っていた曲集で、1728年の作品であると特定しました。曲集に「F.C.」とイニシャルしか記さなかったこと、独特の演奏の難しさがあることから、クープランはこの楽器に親しんではいなかったのでは、という考えもあります。しかし彼の父はヴィオール奏者であり、自身も楽器を所有していたこと、また、1728年のこの曲集(同年マラン・マレが亡くなっており、「葬儀」と題した楽曲も含まれることから、この曲集はマレに捧げられたとする説もありますが、だとすれば「トンボー」としたであろうということで、マレに捧げられたものではないとされています)の素晴らしさから、それは妥当ではないと考えられます。間に挟まれたフォルクレの作品は、散逸していた自筆譜資料からの作品(アントワーヌ、ジャン=バティストのどちらが書いたかは不明)。18世紀初期、イタリア趣味の要素が強い作品となっています。

ディスクを通して、酒井が主旋律(あるいはプルミエ)を奏でています。まず何と言っても酒井が奏でるヴィオラ・ダ・ガンバの雄弁にして美しく、しっとりとした質感の音色が素晴らしい。霊感に満ちた即興的な装飾は、時に妖しさも感じさせます。録音が行われた場所は、F. クープランが住んでいた場所の近くということで、古の作曲家の息遣いが感じられるなか、録音が行われました。スケールの大きな音楽と、密度の濃い音色、そして酒井の音楽にピタリと沿ったルセら共演陣による通奏低音、すべてにくぎ付けの1枚です。
(キングインターナショナル)
※国内仕様盤は輸入盤(本体)に日本語帯と日本語解説が付いています。

【曲目】
F.クープラン(1668-1733):
通奏低音をともなうヴィオール曲集(1728)より「組曲 第1番 ホ短調」
〔プレリュード-アルマンド-クーラント- サラバンド-ガヴォット- ジーグ- シャコンヌまたはパッサカイユ〕
ヴィオールのための聖歌(趣味の和、または新コンセール、1724年より)
フォルクレ:
3つのヴィオールのための作品(MS135)〔アルマンド、クーラント、サラバンド〕
ラ・ジルエット(Vm76296)
F.クープラン:通奏低音をともなうヴィオール曲集 (1728)より「組曲 第2番 イ長調」
〔プレリュード- フゲット- 葬儀(Pompe funèble) - 白いシャツ(La Chemise blanche)〕
【演奏】
酒井淳(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

クリストフ・ルセ(チェンバロ)
マリオン・マルティノー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
イザベル・サン=イヴ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
【録音】
2017年7月4-6日、ギャルリー・ドレ(バンク・ド・フランス(パリ))

<酒井 淳(さかい・あつし)>
名古屋生まれのガンバ奏者・チェロ奏者・指揮者。1986年に渡米。中島顕氏、堤剛氏、H. シャピロ氏に師事した後に渡欧。パリ国立高等音楽院でP. ミュレール氏に師事し、首席で卒業。同音楽院在学中から並行してバロック・チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバをC.コワン氏に師事する。レ・タラン・リリクやル・コンセール・ダストレなどの古楽アンサンブルの通奏低音奏者として、数々の演奏会とCD録音を手掛ける。室内楽にも力を注いでおり、シット・ファスト(ガンバ・コンソート)やカンビニ弦楽四重奏団の創立者として活躍している。またソロでは、フランス・ヴィオール音楽のスペシャリストとして高く評価される。アパルテよりリリースしたフォルクレ作品集(AP122/ KKC5619)は、レコード芸術特選ほか、各紙で高く評価された。2017年1月、「第15回〈齋藤秀雄メモリアル基金賞〉チェロ部門」を受賞。

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2018年04月03日 00:00