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フリー・ジャズ・レジェンド、セシル・テイラー(Cecil Taylor)の1999年スイスでのライヴ・パフォーマンス音源

CECIL

1950年代から活躍し、生涯フリー・ジャズを通してアーティスティックな活動を続け、2018年4月に亡くなったレジェンド・ピアニスト、セシル・テイラー。

本作は1999年のスイスでのソロ・ピアノ・ライヴで、セシル・テイラーはこの時69歳で、音楽的にもっとも円熟を迎えた時期。アルバム・タイトルはライヴが行なわれたスイス南東部に位置する自然に囲まれた村の名前より。ベーゼンドルファーのグランド・ピアノから繰り出されるクリエイティヴィティに満ちた音が広がる54分にわたるパフォーマンスはセシル・テイラーのみが辿りつける“神”の境地。20世紀が誇る偉大なアーティストの一人としても認知されているセシル・テイラーのそのスタイルや演奏は誰も真似できないワン・アンド・オンリーのもの。

響き渡る音の中から、ジャズを超えて伝わる“何か”が発見できる一作。

録音:1999年5月14日ポスキアーヴォ,スイス(ライヴ)

セシル・テイラー略歴:
1929年ニューヨーク近郊のクイーンズ生まれ。1950年代の活動初期はジョン・コルトレーンとも共演、1960年代にフリー・ジャズの活動を推進、1970年代には山下洋輔ら数々の日本人ジャズ・ミュージシャンにも影響を与え、常に孤高の存在として多くのリスペクトを得た。自身のリーダー・アルバムはCandid、Enja、Hat Hut、Leo、FMP等にあり、2013年には、日本で京都賞思想・芸術部門(音楽分野)を受賞。

セシル・テイラー・ランダム傑作4選

セシル・テイラー/ライヴ・アット・カフェ・モンマルトル

1962年11月、デンマークの名クラブ、カフェ・モンマルトルでの熱演を収録した名盤。アルト・サックスのジミー・ライオンズと、ドラムスのサニー・マレイとのトリオ。空気の中を貫くような、ひらめきの連続によるインプロヴィゼーションが展開される。“Trance”“Call”では調性もリズムも超越したシュールな音空間を構築。21分を超える“D Trad, That's What”での鬼気迫るパフォーマンスには脱帽。

 

セシル・テイラー/ダーク・トゥ・ゼムセルヴズ

1976年、ユーゴスラヴィアのリュブリャナ・ジャズ・フェスでのパフォーマンスを収録。ベテランのアルト・サックス、ジミー・ライオンズ以外、テナー・サックスのデヴィッド・S・ウェアはじめ全員20代の若手との1トランペット、2サックス、ドラムスの5人編成でのフリー・パフォーマンス。70年代のセシル・テイラーの人気盤のひとつであり、曲は1曲“Streams and Chorus Of Seed”のみの60分超えの長尺演奏。

 

ジョン・コルトレーン/ コルトレーン・タイム

もともとはセシル・テイラーのリーダー作として『ハード・ドライヴィング・ジャズ』のタイトルで1959年にリリースされながら、そのセッションには当時注目を集めていたジョン・コルトレーンが参加していることで、その後アルバム名を『コルトレーン・タイム』として再リリースし、それが一般的になってしまったというアルバム。音楽はハードバップなので、スタンダード等をプレイするセシル・テイラーが聴けるという貴重な一枚。

 

ジャズ・コンポーザーズ・オーケストラ/コミュニケーションズ

トランぺッター、コンポーザーのマイケル・マントラーのディレクションでレコーディングされたジャズ・コンポーザーズ・オーケストラ(JCOA)の1968年、アヴァン・ギャルド・ジャズの傑作。“Communications”と題された曲が#8から#11まで収録され、それぞれの曲にソリストをフィーチャー。セシル・テイラーは2つのパートに分かれた#11に参加し、大音量の集団即興のサウンドの中、圧倒的なプレイで独特の存在感を醸し出す。

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ジャズ復刻&発掘

掲載: 2018年06月01日 16:00