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ニュー・ミュージック弦楽四重奏団『コンプリート・コロンビア・アルバム・コレクション』(10枚組)

ニューミュージック弦楽四重奏団

わずか8年間だけ存在した幻のカルテット「ニュー・ミュージック弦楽四重奏団」のコロンビアへの全録音を網羅した10枚組BOXセット。室内楽ファン垂涎の名演が鮮やかに復活。全曲世界初CD化。

1948年から1956年までのわずか8年間。ニュー・ミュージック弦楽四重奏団(NMSQ)が演奏活動を行ったのはそれだけですが、この短期間の間に「それまでに比肩するものがなく、それ以後も凌駕することのできなかった、弦楽四重奏演奏のスタンダードを完全に確立した」(『モントリオール・ガゼット』紙、1969年)と評価されています。NMSQは、アウアーに学んだヴァイオリンのブローダス・アール(1918-1977、NMSQ解散後日本を訪れ、日本フィルのコンサートマスターを務める傍ら、桐朋学園短期大学でも教鞭を執り、小澤征爾などを指導)によって結成されました。ヴィオラはドイツ生まれのヴィオラ奏者ワルター・トランプラー(カシュカシャンや今井信子などを指導)、チェロはクラウス・アダムが1955年まで、アダムがジュリアード弦楽四重奏団のチェリストとなってからはデイヴィッド・ソイヤーが加わり、第2ヴァイオリンはやはり現代音楽の解釈で名を馳せた名手マシュー・レイモンディが担っていました。

NMSQは1949年からコロンビア・レコードに録音を開始し、1955年までの約6年間に彼らが残したLPは批評家からは絶賛されたにもかかわらず、長くカタログには残らず、CD化も忘れられていました。今回の10枚組のボックス・セットは、彼らの演奏を収録したコロンビアへの全LPを、オリジナル・カップリングによって収録し、そのほとんどの音源は世界初CD化となります。

NMSQのコロンビア録音は、ボッケリーニ、モーツァルト、シューマン、メンデルスゾーン、ヴォルフから、現代アメリカを代表する作曲家まで多岐にわたっています。最も初期の録音は1949~51年に収録された、ヴァージル・トムソン、ルー・ハリソン、ダグラス・ムーア、ワリングフォード・リーガー、アラン・シュルマン、ジョン・ケージらによる作品から始まっています。著名な評論家アルフレッド・フランケンシュタインは、『ハイ・フィデリティ』誌で次のように書いています。「トムソンのスターバト・マーテル(有名なメゾ・ソプラノ、ジェニー・トゥーレルが参加)は、彼の最も柔らかく繊細で控えめな、感動的な作品だ。 ハリソンの「弦楽四重奏のための組曲」はポリフォニーと古典作品形式の実験でもあり、9番目に最も古典的でないカノンがあり、穏やかな作品に多様性を加えている。 …クラリネットと弦楽のための五重奏曲(クラリネットはデイヴィッド・オッペンハイム)は、このシリーズで代表される作曲家の中では最も「現代的」な作品とはいえないが、和声の多彩な変化の美しさ、そして彼の厳格な形態感覚がうかがえよう。リーガーの弦楽四重奏曲は、このシリーズの中で最も雄弁で、高尚で、大規模なアンサンブルの作品だ。」

 1955年録音のボッケリーニの弦楽四重奏曲は、「音が魅惑的で暖かく推奨に値する演奏」(『ハイ・フィデリティ』誌)と高く評価され、モーツァルトやシューマン、メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲でも、彼ら独自の解釈による画期的な演奏が繰り広げられています。

 全ての音源について、オリジナル・アナログ・マスターより、24bit/192kHzリマスターが行われております。各ディスクは初出当時のレーベル・デザインでプレスされ、初出LPのデザインによる紙ジャケットに封入され、詳細な録音データを掲載した40ページのオールカラー・ブックレットとともに、厚紙製クラムシェル・ボックスに収容されています。

※初出LPのオリジナル・カップリングを踏襲しているため、ニュー・ミュージック弦楽四重奏団による演奏でない作品も収録されております(CD3と9)。
(ソニーミュージック)

収録内容
<CD1>
1.ヴァージル・トムソン:ソプラノと弦楽四重奏のためのスターバト・マーテル、
   [演奏]ジェニー・トゥーレル(ソプラノ)、ニュー・ミュージック弦楽四重奏団
   [録音]1951年4月17日、ニューヨーク、コロンビア30番街スタジオ
2.ヴァージル・トムソン:キャピタル・キャピタルズ
   [演奏]ジョゼフ・クロフォード(テノール)、クライド・S・ターナー(テノール)
       ジョゼフ・ジェイムズ(バリトン)、ウィリアム・C・スミス(バス)
       ヴァージル・トムソン(ピアノ)
   [録音]1951年5月11日、ニューヨーク、コロンビア30番街スタジオ
3. ルー・ハリソン:チェロとハープのための組曲
   [演奏]シーモア・バラブ(チェロ)、ルーシー・ローレンス(ハープ)
   [録音]1951年2月16日、ニューヨーク、コロンビア30番街スタジオ
4. ルー・ハリソン:弦楽四重奏曲のための組曲第2番
   [演奏]ニュー・ミュージック弦楽四重奏団
   [録音]1951年5月9日、ニューヨーク、コロンビア30番街スタジオ
<CD2>
1. ダグラス・ムーア:クラリネット五重奏曲
   [演奏]デイヴィッド・オッペンハイム(クラリネット)、ニュー・ミュージック弦楽四重奏団
   [録音]1950年10月24-25日、ニューヨーク、コロンビア30番街スタジオ
2. ワリングフォード・リーガー:弦楽四重奏曲第2番Op.43
   [演奏]ニュー・ミュージック弦楽四重奏団
   [録音]1950年10月2日、ニューヨーク、コロンビア30番街スタジオ
3. アラン・シュルマン:クラリネット、ハープ、弦楽四重奏のための「Mood in Question」
4. アラン・シュルマン:クラリネット、弦楽四重奏のための「Rendezvous」
   [演奏]ニュー・ミュージック弦楽四重奏団
   [録音]1949年5月31日、ニューヨーク、コロンビア30番街スタジオ
<CD3>
1. ウォルター・ピストン:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ
   [演奏]アレクサンダー・シュナイダー(ヴァイオリン)、ラルフ・カークパトリック(チェンバロ)
   [録音]1951年2月20日、ニューヨーク、コロンビア30番街スタジオ
2. ジョン・ケージ:4部の弦楽四重奏曲
   [演奏]ニュー・ミュージック弦楽四重奏団
   [録音]1951年6月27日、ニューヨーク、コロンビア30番街スタジオ
<CD4>
1. フーゴ・ヴォルフ:イタリア風セレナーデ
2. フーゴ・ヴォルフ:弦楽四重奏曲ニ短調
   [演奏]ニュー・ミュージック弦楽四重奏団
   [録音]1953年10月8, 9, 13, 14日、ニューヨーク、コロンビア30番街スタジオ
<CD5>
1. メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第2番イ短調Op.13
2. メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第5番変ホ長調Op.44-3
   [演奏]ニュー・ミュージック弦楽四重奏団、[録音]1954年1月7-8, 3月10日, 5月27-28, 6月3-4日、ニューヨーク、コロンビア30番街スタジオ
<CD6>
1. シューマン:弦楽四重奏曲第2番ヘ長調Op.41-2
2. シューマン:弦楽四重奏曲第3番イ長調Op.41-3
   [演奏]ニュー・ミュージック弦楽四重奏団
   [録音]1954年12月20-21日, 1953年4月23日、ニューヨーク、コロンビア30番街スタジオ
<CD7>
1. ボッケリーニ:弦楽四重奏曲ロ短調 Op.58-4 G.245
2. ボッケリーニ:弦楽四重奏曲変ロ長調 Op.2-2 G.160
3. ボッケリーニ:弦楽四重奏曲変ホ長調 Op.53-1 G.236
4. ボッケリーニ:弦楽四重奏曲変ホ長調 Op.58-2 G.243
   [演奏]ニュー・ミュージック弦楽四重奏団
   [録音]1955年5月11, 19日、ニューヨーク、コロンビア30番街スタジオ
<CD8>
1. モーツァルト:弦楽四重奏曲第2番ニ長調K.155/134a
2. モーツァルト:弦楽四重奏曲第3番ト長調K.156/134b
3. モーツァルト:弦楽四重奏曲第4番ハ長調K.157
4. モーツァルト:弦楽四重奏曲第5番ヘ長調K.158
   [演奏]ニュー・ミュージック弦楽四重奏団
   [録音]1955年1月19, 21日、4月6日、ニューヨーク、コロンビア30番街スタジオ
<CD9>
1. ロジャー・セッションズ:弦楽四重奏曲第2番
   [演奏]ニュー・ミュージック弦楽四重奏団、
   [録音]1955年5月12日、ニューヨーク、コロンビア30番街スタジオ
2. コリン・マクフィー:ピアノと管楽八重奏のための協奏曲
   [演奏]グラント・ヨハネセン(ピアノ)、カルロス・スリナッチ(指揮)管楽八重奏団
   [録音]1955年2月22日、ニューヨーク、コロンビア30番街スタジオ
<CD10>
1. ジェローム・ローゼン:弦楽四重奏曲第1番
2. イルハン・ウスマンバシュ:弦楽四重奏曲
   [演奏]ニュー・ミュージック弦楽四重奏団
   [録音]1955年5月12日、1956年6月18-20日、ニューヨーク、コロンビア30番街スタジオ

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2019年05月17日 12:00