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マウンテン・マンのアレクサンドラ・ザウザー・モニグによるソロ・プロジェクト、Daughter Of Swords(ドーター・オブ・ソーズ)のアルバム『Dawnbreaker』

Daughter Of Swords(ドーター・オブ・ソーズ)アルバム『Dawnbreaker』

アパラチアン・フォーク・ミュージックの伝統を現代へ継承するインディー・フォーク・グループ、MOUNTAIN MAN(マウンテン・マン)。ザ・ガーディアンやニューヨーク・タイムズ、Pitchforkなどのメディアから高い評価を集めてきたトリオの一人である、Alexandra Sauser-Monnigが、ソロ・プロジェクトを立ち上げた。プロジェクト名は"DAUGHTER OF SWORDS"。そして今回、そのDAUGHTER OF SWORDSからのデビュー・アルバム『DAWNBREAKER』がリリース。

Alexandraが本作に収録されることになる曲をレコーディングし始めたのは、2017年のこと。曲のテーマとなったのは、"終わってしまった恋愛関係"について。実はこの時、彼女の恋愛関係はまだ終わっていなかったが、その一方で、前に進み、その先の人生で待ち構えているであろう音楽や冒険、未知なる体験を追い求めるには、関係にピリオドを打つ必要があるとも感じていたという。""失ったものを哀しみ、未来への希望に目を向けた"10曲が一つとなり、本作『DAWNBREAKER』が完成した。

透明感のある歌声と、アコースティック・ギターが作り出す静かで美しいメロディー、そして繊細なハーモニーは、MOUTAIN MANのサウンドとも共通しているが、そこにカントリー風の要素やポップな温かみが所々、陽だまりのように射しこんでいる。ここに収録されている楽曲は、確かに人生の岐路や別れ、一つの恋に終止符を打ったことなどをテーマにしたものが多いが、そのどれにも"闇に僅かな光が射し、やがて淡い青やピンク、橙へと移ろっていく暁色の空へと変わっていく"ような、そんな静かな感動がある。つまり『DAWNBREAKER』の核となるのは、そこに収録されている多くの曲がインスピレーションを受けた"失恋"ではなく、その失恋がきっかけとなって得た自由と解放感なのだ。最初は静かでシンプルなフォーク・バラッドとして作られていたそうだが、Sylvan EssoのNick Sanbornをはじめ、バンドリーダーのPhil Cook、ギタリストRyan GustafsonやMOUTAIN MANのメンバーを含む、地元ノース・カロライナの友人たちを迎え、彼女は曲の持つ感情を繊細ながらも厚みのある音楽で鮮やかに増幅させた。去っていく恋人が乗った車のテールランプを見送る「Easy Is Hard」や、自然の中から見出した新たな発見を綴った「Gem」、そしてカリフォルニアのハイウェイの曲がりくねった道を走る女性を描いた「Shining Woman」など、Alexandraは画家の目でサウンドスケープを描き、小説家のハートで歌にしていくのだ。

1人の女性が、人生の新たなステップを踏み出すために、何かを手放す物語。そんな彼女が辿り着いた自由になる意味を記録した音楽ドキュメンタリー、それがDAUHGTHER OF SWORDSの『DAWNBREAKER』なのである。

 

【収録曲】
01. Fellows
02. Gem
03. Fields of Gold
04. Shining Woman
05. Grasses
06. Easy Is Hard
07. Rising Sun
08. Long Leaf Pine
09. Human
10. Dawnbreaker

 

Mountain Man『Magic Ship』

木々の間から降り注ぐ、木漏れ日のようにやさしい歌声のシャワー。

インディー・フォーク・トリオ、MOUTAIN MANがNONESUCHよりリリースした現時点での最新アルバム。繊細で美しい癒しの歌声…。音の森林浴ともいえる作品。

タグ : UK/US INDIE

掲載: 2019年06月03日 10:31