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ダナコード、LP時代の貴重な録音をCDR化!超貴重イェネー・フバイの希少SP復刻盤も復活!

フーバイとテルマニー

デンマークのDanacord Recordsは、1980年代初期に創設されました。当時、デジタル技術による録音は始まっていたものの、マーケットはアナログ録音とLPレコードが一般的だったため、アナログ・マスターによるLPレコードからスタート。数年後、マーケットの流れが明らかになって、デジタル録音のマスターを使ったCDのリリースを始めました。『LPの時代から(From the LP Years)』は、レーベルの初期にLPリリースされた、未CD化の音源をリリースするシリーズです。いずれもレーベル・オーナーのイェスパー・ブールがカタログに残しておきたいと思った貴重な記録です。デジタルへの復刻には可能な限りオリジナル・マスターのテープが使われ、主にAsinus Studioのクラウス・ビューリトの手でデジタル・マスターに変換されました。
(東京エムプラス)

(1)初出音源あり!『LPの時代から』 ~ イェネー・フバイと生徒エミール・テルマーニ

デンマークのヴァイオリニスト、エミール・テルマーニ(1892ー1988)の初期録音と、彼が教わった、当時を代表するヴァイオリニスト、ハンガリーのイェネー・フバイ(1858ー1937)の残した数少ない録音の全曲が、新たな復刻でリリースされます。ハンガリー出身のテルマーニは、作曲家カール・ニルセンの娘、画家のアネ・マリーエと結婚、その後離婚するものの、生涯デンマークで活躍。誰もが知る人物として事実上すべてのデンマークのヴァイオリニストたちに影響を与え、フバイのスタイルを彼らに伝えました。

※初出LP DACO150(mono)、初リリース *
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

・ヴェラチーニ(マリオ・コルティ 編曲):ラルゴ*
・カルロ・キアブラーノ(1723-1776):狩*
〔エミール・テルマーニ(ヴァイオリン)、ジェラルド・ムーア(ピアノ)〕
[録音:1935年、HMV DA1452]
・グリゴラシュ・ディニク(1889-1949)(ヤッシャ・ハイフェッツ 編曲):
ホラ・スタッカート*
〔エミール・テルマーニ(ヴァイオリン)、アネテ・テルマーニ(ピアノ)〕
[録音:1948年、Tono K8052]
・イェネー・フバイ(1858-1937):織女たち
〔エミール・テルマーニ(ヴァイオリン)、ジェラルド・ムーア(ピアノ)〕
[録音:1935年、HMV unpublished]
・シューマン(エミール・テルマーニ 編曲):ロマンス Op.28
〔エミール・テルマーニ(ヴァイオリン)、パール・キシュ(ピアノ)〕
[録音:1935年、Clangor M 9326]
・フバイ:チャールダーシュの情景 第4番《やあカティ》
〔エミール・テルマーニ(ヴァイオリン)、アネテ・テルマーニ(ピアノ)〕
[録音:1959年、Quality HPL 3527]
・フバイ:チャールダーシュの情景 第2番
〔エミール・テルマーニ(ヴァイオリン)、ブダペスト管弦楽団員、フェレンツ・フリッチャイ(指揮)〕[録音:1942年、Radop;a SP 8026]
・サン=サーンス:序奏とロンド・カプリッチョーゾ Op.28*
〔エミール・テルマーニ(ヴァイオリン)、王立管弦楽団、トマス・イェンセン(指揮)〕[録音:1947年、Tono X25086]
・ヘンデル:(フバイ 編曲):ラルゲット(《ソナタ第9番 ロ短調》から)
〔イェネー・フバイ(ヴァイオリン)、オトー・ヘルツ(ピアノ)〕[録音:1929年11月4日、HMV AN418]
・J.S.バッハ:エール(G線上のアリア)(《組曲第3番 BWV.1068》から)
〔イェネー・フバイ(ヴァイオリン)、ハンガリー・アカデミー管弦楽団、ナーンドル・ソルト(指揮)[録音:1929年11月4日、HMV AN418]
・フバイ:子守歌 Op.79 no.9、間奏曲(《クレモナのヴァイオリン作り》 Op.40 から)
〔イェネー・フバイ(ヴァイオリン)、オトー・ヘルツ(ピアノ)〕[録音:1928年12月4日、HMV AN217]
・フバイ:チャールダーシュの情景 第12番 Op.83《私の小さなパイプ》
〔イェネー・フバイ(ヴァイオリン)、ハンガリー・アカデミー管弦楽団、ナーンドル・ソルト(指揮)〕[録音:1929年10月31日、HMV AN442]
・フバイ:チャールダーシュの情景 第5番 Op.33《バラトン湖の波》
〔イェネー・フバイ(ヴァイオリン)、オトー・ヘルツ(ピアノ)〕[録音:1928年12月4日、HMV AN1691]
・フバイ:Ugy-e Jani? Op.92
〔マーリア・バシリデス(アルト)、イェネー・フバイ(ヴァイオリン)、オトー・ヘルツ(ピアノ)〕[録音:1929年11月22日、HMV AN454]

イェネー・フバイ(ヴァイオリン)、エミール・テルマーニ(ヴァイオリン)、他
Jeno Hubay and his pupil Emil Telmanyi / Hubay(vn), Telmanyi(vn)

(2)『LPの時代から』 ~ J・P・E・ハートマン&カール・ニルセン:弦楽のための音楽

デンマーク・ロマンティシズムの作曲家、J・P・E・ハートマンとカール・ニルセンの作品。ヴァイオリニストのエミール・テルマーニ(1892-1988)は、当時ハンガリー王国領だったトランシルヴァニアに生まれ、コペンハーゲにン移り、ニルセンの娘アネ・マリーエと結婚。1933年の離婚後もニルセンの作品を積極的に演奏しました。ピアニスト、ヴァイオリニストとして多才のアネテ・シューラー (1904-1993)と再婚、アニカ、イロナ、ミハーイカの3人の娘をもうけています。
ハートマンの《3つの性格的小品》は、弦楽オーケストラのために彼が作曲した唯一の作品です。テルマーニが聖アネ高等学校に友人とプロのプレーヤーたちを集めて組んだ弦楽オーケストラによる演奏です。アネテ・テルマーニが娘のイロナと共演した《組曲》と《幻想曲アレグロ》は、ハートマンが75歳の誕生祝いに友人と家族から贈られたピアノで演奏されました。元のLPアルバムには、ユリウス・レントヘンがイロナ・テルマーニのヴィオラのために編曲したハートマンの小品が収録されていましたが、「オリジナル曲」でないため割愛。カール・ニルセンの弦楽五重奏曲のテルマーニ一家による珍しい録音が、代わりに収められています。

※初出LP DACO209(stereo)(ハートマン)
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

【曲目】
J・P・E・ハートマン(1805-1900):性格的小品 Op.81(弦楽オーケストラのための)〔弦楽オーケストラ、エミール・テルマーニ(指揮)〕
カール・ニルセン(1865-1931):弦楽五重奏曲 ト長調 FS5 CNW59(1888)〔エミール・テルマーニ(ヴァイオリン)、アニカ・テルマーニ(ヴァイオリン)、イロナ・テルマーニ(ヴィオラ)、アネテ・テルマーニ(ヴィオラ)、ミハーイカ・テルマーニ(チェロ)〕
ハートマン:組曲 イ短調 Op.66(1864)(ヴァイオリンとピアノのための)、幻想曲アレグロ(1889)(ヴァイオリンとピアノのための)〔イロナ・テルマーニ(ヴァイオリン)、アネテ・テルマーニ(ピアノ)〕
【演奏】
テルマーニ・ファミリー
【録音】
1983年4月、聖アネ高等学校(ヴァルビュー、コペンハーゲン)

(3)『LPの時代から』 ~ ラフマニノフ&プロコフィエフ:チェロソナタ集

プロコフィエフとラフマニノフのチェロソナタ。ゲアト・フォン・ビュロウ Gert von Bulow(1946?)は、エアリング・ブレンダール・ベンクトソンに師事、王立デンマーク音楽アカデミーに進み、10年後に卒業。グレゴール・ピアティゴルスキーとピエール・フルニエの下でチェロ演奏の研究をつづけました。プロコフィエフとラフマニノフは、1981年10月、ネストヴェズ市のヘアロフスホルム城でのセッション録音です。Canzone Records のオーナーでプロデューサー、録音技師のイェスパー・ヤーアンセン Jesper Jorgensen が録音を担当。オリジナル・マスターからのデジタル復刻も彼が行っています。ピアニストのメレーテ・ヴェスタゴー Merete Westergaard(1938-)は、エスター・ヴァウニングに学び、パリ、ザルツブルク、ローマに留学しました。ソリストと室内楽の奏者として活動、王立デンマーク音楽アカデミーで講師として教え、学長も務めています。

※初出LP DACO205(stereo)
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

【曲目】
プロコフィエフ:チェロソナタ ハ長調 Op.119/ラフマニノフ:チェロソナタ ト短調 Op.19
【演奏】
ゲアト・フォン・ビュロウ(チェロ)、メレーテ・ヴェスタゴー(ピアノ)
【録音】
1981年10月、ヘアロフスホルム城(ネストヴェズ、デンマーク)

(4)初出音源あり!『LPの時代から』 ~ ルビンシテイン:室内楽作品集

デンマークのチェリスト、ゲアト・フォン・ビュロウ(1946-)を中心とするアントン・ルビンシテインの室内楽作品。ルビンシテインは、ロシアのナショナル・ロマンティシズムではなくシューマンやメンデルスゾーンたちのロマンティックな音楽に傾倒し、このアルバムに収録された2曲のチェロソナタと、彼がコペンハーゲンでベートーヴェンの《皇帝協奏曲》を演奏する前年に作曲したピアノ三重奏曲第5番は、そのスタイルに沿った作品とされています。ピアニストのホセ・リベラ(1937-)はスペイン生まれ。バルセロナとロンドンのアカデミーで学び、スウェーデンのハンス・レイグラーフに師事しました。1960年からスウェーデンを本拠に活動、デンマークでも人気があったと言われます。ルーマニア生まれのヴァイオリニスト、「ムシカ・ヴィテ」「ヴィルトゥオージ・ディ・クフモ」の芸術監督としても知られるペーテル・チャバ(1952-)が加わったピアノ三重奏曲第5番は、さまざまな事情のためリリースされずにいた録音です。

※初出LP DACO229(ソナタ)、未発表(三重奏曲)(stereo)
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

【曲目】
ルビンシテイン:チェロソナタ第1番 ニ長調 Op.18(1852)、チェロソナタ第2番 ト長調 Op.39(1857)
[Bonus CD]~ルビンシテイン:ピアノ三重奏曲第5番 ハ短調 Op.108(1883)*
【演奏】
ゲアト・フォン・ビュロウ(チェロ)、ホセ・リベラ(ピアノ)、ペーテル・チャバ(ヴァイオリン)*
【録音】
1984年、コレモーテン・スタジオ(ユラン、デンマーク)

(5)『LPの時代から』 ~ ライフ・カイサー:ホルン協奏曲、ピアノ音楽

デンマーク文化省が主宰した「デンマーク音楽アンソロジー」のために Danacord Records が制作したカイサーの作品集。ライフ・カイサーは、1919年生まれ。王立デンマーク音楽アカデミーを卒業後、スウェーデンのトゥール・マンに指揮法、ヒルディング・ルーセンベリに作曲を学び、フランスのナディア・ブーランジェの下で作曲の研究をつづけました。母校のアカデミーで管弦楽法を教え、オペラとバレエを除くジャンルに多くの作品を残しています。《ホルン協奏曲》は2つの〈アンダンテ〉と〈アレグロ・エネルジーコ〉の3楽章の作品です。アルバト・リンダー(1937-)はデンマークのプレーヤー。ザルツブルクのモーツァルテウム管弦楽団のソロ・ホルン奏者から、1969年にヨーテボリ交響楽団のソロ・ホルン奏者に就任しました。リンダーと共演するヴィンセント・リンドグレーンは、ヨーテボリ木管五重奏団のオーボエ奏者。ユルヴァ・ホルムストランドは、ヨーテボリ交響楽団のソロ・ファゴット奏者です。作曲者カイサー自身が演奏する《ピアノのための北欧の小品》は、アイスランドの「ふたご歌」、デンマーク最古の歌の断片、フェロー諸島のサンウー(砂の島)のチェーンダンスを踊る際に歌われるバラードをそれぞれ素材にした3曲の作品。《バガテル》は、1957年のクリスマスの直前にふたりの少女へのプレゼントとして作曲された音楽です。

※初出LP DACO223, DACO224(stereo)
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

【曲目】
ライフ・カイサー(1919-2000):ホルンと弦楽オーケストラのための協奏曲(1941-51)/オーボエ、ホルンとファゴットのための三重奏曲(1961)/ピアノのための北欧の小品/バガテル(1957)
【演奏】
アルバト・リンダー(ホルン)、ヨーテボリ交響楽団、ドロン・サロモン(指揮)、ヴィンセント・リンドグレーン(オーボエ)、ユルヴァ・ホルムストランド(ファゴット)、ライフ・カイサー(ピアノ)
【録音】
1982年4月、ヨーテボリ・コンサートホール(ヨーテボリ、スウェーデン)(協奏曲、三重奏曲)、1982年、コペンハーゲン(ピアノ音楽)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2019年12月06日 00:00