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圧巻の「空間力」~西脇義訓&デア・リング東京オーケストラ/ブルックナー:交響曲第7番

デア・リング東京オーケストラ配置

観る点でも聴く点でも驚きの連続!
デア・リング東京オーケストラ第8弾

デア・リング東京オーケストラは、録音に特化して2013年にスタートしたが、デア・リング京オーケストラは実際にホールで聴かないとわからないと、公演を望む声がオーケストラの内外から多くあり、2018年のデビュー・コンサートにつづき、2019年は2回目の公演となった。会場は「空間力」を謳うデア・リング東京オーケストラにふさわしい、東京オペラシティコンサートホール。
ブルックナーの交響曲第7番は、デア・リング東京オーケストラ発足当初からの大きな目標であった。奇しくも公演のあった9月4日はブルックナーの195回目の誕生日で、翌日9月5日の録音セッションは交響曲第7番がリンツ郊外の聖フローリアン修道院で完成した記念の日に当たった。偶然とは思えない縁に導かれデア・リング東京オーケストラの最大の夢が実現した。
楽譜はハース版を使用したが、第2楽章ではシンバルとトライアングルを入れて演奏した。
録音上も最大の聴きどころとなっている。

前年(2018年)に演奏した「イタリア」は立って演奏したが大変好評で、ブルックナーもむしろメンバーの希望で立って演奏した。
2度の公演を通じて、オーケストラは半円形でなくても演奏ができ、新たな響きや演奏の生まれる可能性があることを示す機会となった。

ライナーノーツより
コンサートの感想~
こんなに満たされた演奏会は初めて 福田雅光(オーディオ評論家)
これまでにないフォーメーションで演奏するという案内に興味を持って初台に向かった。それは、クラシックコンサートの常識を打ち破る予想外の方法での演奏であった。そして、素晴らしい音に感動。こんなに満たされた演奏会は初めてである。
各パートの旋律が明瞭で音色も美しく、管楽器の響きも冴えた音が見えたのも全体の魅力を高めた。また、空間の広がりや遠近感がはっきりして、コントラバスの低音の響きも良かった。普通のオーケストラのコンサートでは経験したことのない聴こえ方である。これなら、クラシックコンサートはもっともっと面白くなることだろう。(後略)

第2回公演を聴いて~
不思議な高揚感と満足感 萩谷由喜子(音楽評論家)
(前略)その生き生きとした響きは、禁欲的なのに豊穣だった。テンポの頻繁な揺らしはなく、イン・テンポといえばイン・テンポであったが、決して無表情でも平板でもなかった。穏やかな流れのあちこちに、感興の圧縮があり、弛緩があり、緊張の高まっていく過程があって、それが絶頂を迎えて解放される感動的な瞬間がいくたびもあった。
このような演奏形態からこれほどふくよかな音響が生み出されるのか、いや、そのそもそもこんな発想があったのか、固定観念を覆す一石を投げかけてくれた、西脇氏とデア・リング東京オーケストラに心から感謝している。
(ユニバーサル・ミュージック/IMS)

西脇義訓のブルックナー第7

【曲目】
ブルックナー:交響曲第7番(ハース版)

【演奏】
デア・リング東京オーケストラ
西脇義訓 指揮

【録音】
2019年9月4日,5日 東京オペラシティ コンサートホール