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カウンターテナーのマールテン・エンゲルチェス、2枚目のアルバム『もうここにはいない~J.S.バッハ:カンタータ集』

マールテン・エンゲルチェス

エンゲルチェス、有名カンタータを収録したセカンドアルバムで「死」の慰めを歌う。

今、古楽界で大活躍のオランダ出身のカウンターテナー、マールテン・エンゲルチェスが、昨年のソニー・クラシカルへのデビュー盤となったバッハのアリアを入れた「忘れられたアリア集」(19075932442)に続き、再びバッハを取り上げます。

今回は「Nicht mehr hier=もうここにはいない」というドイツ語のアルバムタイトルの通り、「死」をテーマに、バッハの有名カンタータ3曲を中心に、最初と最後にブクステフーデとヨハン・クリストフ・バッハのアリアを配置したアルバムです。

「バッハの作品を歌い、聴くと、死への恐怖が少なくなる。バッハの音楽は、自分はより大きな世界に属しているのだ、と感じさせてくれるから、孤独であることを乗り越えさせてくれる」。そう語るエンゲルチェスは、ドイツのバリトン、アンドレアス・ヴォルフ、PRJCTアムステルダムとともに、「死」をテーマにしたプロジェクト「もうここにはいない」を立ち上げ、2019年秋に同名のオランダ国内ツアーを実施し、その成功を受けてレコーディングしたものです。

選ばれた作品は、聴く者に慰めと考える糧を与えてくれる音楽ばかり。共演者のヴォルフも、「『死』は夜眠ることと同じ。眠ると朝目覚めますが、死ぬと『あの世』で目覚めるのです。つまり『死』は『生』と同じく、始まりなのです」と語っています。

エンゲルチェスは、ヴォルフ、そして2017年に自ら結成したピリオド楽器アンサンブル「PRJCTアムステルダム」とともに、深くしっとりと歌いあげるような音楽作り、高度の技巧、宗教観・世界観に対する深い洞察でそれぞれの作品の精神世界の内実を明らかにし、新鮮でかつ感動的な仕上がりとなっています。
(ソニーミュージック)

『もうここにはいない~J.S.バッハ:カンタータ集』
【収録内容】
1. ブクステフーデ:『平安と喜びに満ち逝かん』BuxWV76b
2. J.Sバッハ:カンタータ第82番『我は満ちたれり』BWV.82
3. J.Sバッハ:カンタータ第56番『われは喜びて十字架を負わん』BWV.56
4. J.S.バッハ:カンタータ第170番『満ち足れる安らい、嬉しき魂の悦びよ』BWV.170
5. ヨハン・クリストフ・バッハ:『わが命、今やつきぬ』

【演奏】
マールテン・エンゲルチェス(カウンターテナー:1, 2, 4, 5)
アンドレアス・ヴォルフ(バリトン:3)
PRJCTアムステルダム(ピリオド楽器アンサンブル)
ロバート・スミス(チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)
アロン・ポルタル(コントラバス、ヴィオラ・ダ・ガンバ)
タチアーナ・ジムレ(オーボエ)
アドアルド・ヴァロルズ(オルガン)
上田朝子(テオルボ)

【録音】
2019年10月13-15日、オランダ、ハーグ、聖ヤコブ・アウグスティヌス教会

<マールテン・エンゲルチェス(カウンターテナー)>
1984年生まれ。4年間聖歌隊でボーイ・ソプラノを担当。1995年にはハーレム少年合唱祭にて、ヘンデルの「戴冠式アンセム」でソロを歌い注目を浴びました。また、リガの大聖堂で行われたアレグリ「ミゼレーレ」の録音ではソリストとして参加し、ここでも素晴らしい歌唱を披露しています。16歳の時にカウンターテナー歌手へと転向し、マタイ受難曲のアルトでデビュー。その後バッハの数々の作品をはじめ、バロック期のオペラなどでも幅広く活躍し、トン・コープマンとの共演を積み重ね、その名声を飛躍的に高めています。2018年秋のコープマン指揮アムステルダム・バロック管&合唱団来日時にバッハのロ短調ミサ曲でアルト・ソロを担当し、やわらかく繊細で伸びやかな声で魅了してくれました。

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2020年04月22日 00:00