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Mary Lou Williams(メアリー・ルー・ウィリアムス)|ジャズ・ファンクの大名盤『Zoning』が復刻

Mary Lou Williams(メアリー・ルー・ウィリアムス)『Zoning』

ソウル・ジャズ、モーダル・ジャズ~ブレイクビーツ・ファンまで夢中になるジャズ・ファンクの大名盤!

セロニアス・モンク、ディジー・ガレスピー、チャーリー・パーカー、デューク・エリントン他、ジャズ界の巨星たちからの敬愛/寵愛を一身に集めた不世出のピアニスト/作曲・編曲家、メアリー・ルー・ウィリアムス(1910-81)。女性ジャズ・ピアニストの草分けとして登場してからは、1930年代スウィング、40年代モダン・ジャズ、50年代ビバップ、60年代ファンクと常に新たなるジャズ・サウンドをイノヴェイトし、ジャズ・シーンに多大なる影響を及ぼしてきた彼女ですが、なぜか世間一般での知名度はイマイチという不思議な存在です。そんな彼女が1974年にリリースしたジャズ・ファンク/ポスト・バップ/モーダル・ジャズの大名盤『ゾーニング』。

ライス・レコードでは2020年6月、彼女が1964年に発表したレリジャス・ジャズの傑作『アンデスの黒いキリスト』(FLR-5541)をリリース。スウィング、ビバップ、ファンク、ワルツ、ブルース、ゴスペル、カトリック聖歌が融合されたオリジナリティ溢れる楽曲と、メアリー・ルーのブルージーな名演が実に魅力的な一枚ですが、この作品はある種その後の彼女の音楽性の礎となる強力なテイストが見え隠れする作品でもありました。その『アンデスの黒いキリスト』リリース以降、彼女の持つ一要素であったファンキーかつダンサブルなプレイ/作風はより強調/強化の方向へと発展していきます。その彼女のグルーヴ感覚が最も研ぎ澄まされ、ファンク熱が最高潮までに高まっていた時期に制作されたのがコチラ。本作品は74年発売当時、ヴィレッジ・ヴォイス年間ベスト・テンに選出、またエボニー・マガジンでは〈ダイナマイト・アルバム!〉と称されるなど、とにかく各方面が大絶賛。つまり、彼女のキャリア史上最高評価を受けている作品なのです。

このアルバムで特筆すべきことは何と言ってもベーシスト:ボブ・クランショウの存在。誰もが憧れてしまうほどのトッポさと並外れた黒いグルーヴ感を持つ彼のプレイはモッド・ジャズ・ファンの方やアシッド・ジャズ・ファンの方にもお馴染み、リー・モーガンの「ザ・サイドワインダー」で特に知られています。他にもジャック・マクダフやグラント・グリーン、デューク・ピアソン、デイヴ・パイク、ジミー・マックグリフなど60〜70年代にかけてソウル・ジャズ/ジャズ・ファンク・シーンを牽引した錚々たる面々と共演し、数々の名盤を産出。60〜70年代のソウル・ジャズ〜ジャズ・ファンク・シーンの強靭な屋台骨となった名ベーシストなのです。スペースを意識したメアリー・ルーのファンキーかつソウルフル、時にリリカルで知的な表情をのぞかせるピアノ・プレイと彼のファンキー極まりないリフとの完全無比なハーモニーは快感の一言。ベーシストの方、このプレイは本当に必聴です!

アルバム冒頭一曲目はジョニー・グリフィンやセロニアス・モンクとの共演でも知られるベーシスト:ラリー・ゲイルズとの共作。メアリー・ルーの静と動、豪快さと同時にエレガントな魅力が一曲で味わい尽くせる名トラックです。続く[2]はメアリー・ルーの愛弟子:ディジー・ガレスピーがジャズ・ファンク時代、1970年に書き上げたムーディなバラード・ナンバーのカヴァー。続いて圧倒的なスピード感とともにラストまで疾走し続けるクールな[3]や、彼女を代表する一曲にもなった、ダンサブルなソウル・ジャズ・ナンバー[4]など、とにかくメアリー・ルーのキャリア史上絶頂期の作品であるだけに、そのピアノ・プレイは非常に熱量が高く、同時に彼女ならではの独特なエレガンスと清涼感も同居しているという、まさに聴く人の耳と心を掴んで離さない素晴らしさ。ソウル・ジャズ/ジャズ・ファンク・ファンからヒップホップ/ブレイクビーツ・ファンまで、誰もが夢中になるファンキーでディープな黒い音がココにあります!全てのブラック・ミュージック・ファン必携の一枚です!

・輸入盤国内仕様CD(日本語解説/帯付き)


【収録曲】
1. Syl-O-Gism
2. Olinga
3. Medi II
4. Gloria
5. Intermission
6. Zoning Fungus II
7. Holy Ghost
8. Medi I
9. Rosa Mae
10. Ghost of Love
11. Praise the Lord
12. Gloria
13. Play it Momma

 

アンデスの黒いキリスト

セロニアス・モンク、ディジー・ガレスピー、チャーリー・パーカー、そしてデューク・エリントン…ジャズ界の巨星たちからの敬愛を一身に集めた不世出の女性ピアニスト/作曲・編曲家、メアリー・ルー・ウィリアムス(1910-81)。30年代スウィング、40年代モダン・ジャズ、50年代ビバップ、60年代ファンクと常に新たなるジャズ・サウンドをイノヴェイトしてきた彼女が64年にリリースしたのがこの作品だ。混血の聖人〈聖マルティノ・デ・ポレス〉に捧げたこのコンセプト・アルバムでは、ブルース、ジャズをベースに、カトリック聖歌、ニグロ・スピリチュアルの要素をプラスし、〈レリジャス・ジャズ〉という全く新しいジャンルを切り開いた。ギターにグラント・グリーン、ベースにパーシー・ヒースも参加した、ソウルフルかつ神々しさに満ち溢れる一枚。

タグ : ジャズ復刻&発掘 リイシュー

掲載: 2020年09月02日 17:17