渡邊順生と日本の古楽界の名手が集結した「The Baroque Band」によるJ.S.バッハ:チェンバロ協奏曲全集 Vol.2(2枚組)
チェンバロ、クラヴィコード、フォルテピアノ奏者、指揮者として日本の古楽界の発展に深く寄与してきた渡邊順生が、参集した古楽のキープレイヤーたちと共に満を持して収録したバッハのチェンバロ協奏曲全17曲―《ブランデンブルク協奏曲第5番》《三重協奏曲》《イタリア協奏曲》までを網羅した完全版。通奏低音楽器としてラウテンクラヴィーア(リュート・チェンバロ)を用いた初めての録音。
(コジマ録音)
『J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲全集 Vol.2』(2枚組)
【曲目】
J.S.バッハ:
[CD1]
1.4台のチェンバロのための協奏曲 イ短調 BWV1065
2.チェンバロ協奏曲第3番 ニ長調 BWV1054
3.チェンバロ協奏曲第7番 ト短調 BWV1058
4.イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971 [チェンバロ独奏]
5.2台のチェンバロのための協奏曲第3番 ハ短調 BWV1062
[CD2]
6.ブランデンブルク協奏曲第5番 ニ長調 BWV1050
7.チェンバロ協奏曲第4番 イ長調 BWV1055
8.チェンバロ協奏曲第8番 ニ短調 BWV1059 (渡邊順生による復元版)
9.2台のチェンバロのための協奏曲第1番 ハ短調 BWV1060
付録:ブランデンブルク協奏曲第5番 ニ長調[初期稿] BWV1050a― 第1楽章
【演奏】
渡邊順生(チェンバロ)
崎川晶子(チェンバロ)[1,5]
鴨川華子(チェンバロ)[1,9]
渡邊孝(チェンバロ)[1]
The Baroque Band
[メンバー]
菅きよみ(フルート・トラヴェルソ)[6,10]
江崎浩司(フルート)[8]
戸田薫(ヴァイオリン)[1-3,5-10]
渡邊慶子(ヴァイオリン)[1-3,5-10]
丸山韶(ヴィオラ)[1,2,5,6,9]
深沢美奈(ヴィオラ)[3,7,8,10]
懸田貴嗣(チェロ)[1,2,5,6,9]
松岡陽平(チェロ)[3,7,8]
西澤誠治(コントラバス)[1-3,5-10]
崎川晶子(リュート・チェンバロ)[2,3,7,8]
【録音】
三鷹市芸術文化センター「風のホール」
2018.5.22-25[1,6,9] / 2019.2.19-21, 26[2,5] / 2019.4.23-24[7,8] / 2020.1.16[3,10]
横浜みなとみらいホール(小ホール)
2020.4.2[4]
※使用楽器(チェンバロ)
Martin Skowroneck, Bremen 1999 [German Style](1,3,4,6,7,8,9,10)
Martin Skowroneck, Bremen 1990 [French Style](1,2,5)
Anthony Sidey, Paris 1996 [Franco-Flemish Style](1,5)
Takayasu Shibata, Niiza 1984 [Flemish Style](1,9)
Keith Hill, Manchester (Michigan) 2000 [Lautenklavier](2,3,7,8)
<渡邊順生 Yoshio Watanabe(チェンバロ)>
チェンバロ、クラヴィコード、フォルテピアノ奏者、指揮者として活躍。論文執筆や楽譜校訂も手がける。2010年度サントリー音楽賞受賞。1950年鎌倉の生まれ。一橋大学社会学部卒業。アムステルダム音楽院にてソリスト・ディプロマ及びプリ・デクセランスを取得。小林道夫、グスタフ・レオンハルトらにチェンバロを師事。フランス・ブリュッヘン、アンナー・ビルスマ、ジョン・エルウィス、マックス・ファン・エグモント等、欧米の名手・名歌手たちと多数共演。2017年及び本年11月には、フラウト・トラヴェルソのバルトルド・クイケンと共演して好評を博した。また、2019年1月に指揮したモンテヴェルディのオペラ《ポッペアの戴冠》(大阪・いずみホール)は三菱UFJ信託音楽賞奨励賞を受賞した。
ソニー、創美企画、コジマ録音、セシル・レコードより多数のCDをリリース。『モーツァルト:フォルテピアノ・デュオ』[共演:崎川晶子](コジマ録音、2006)及び『フレスコバルディ/フローベルガー:チェンバロ作品集』(コジマ録音、2016)でレコード・アカデミー賞を受賞した。著書『チェンバロ・フォルテピアノ』(東京書籍、第3刷2009)は初期鍵盤楽器に関する包括的な解説書・研究書として、各方面で大きな反響を呼んだ。また2016年秋に上梓した『バッハ・古楽・チェロ~アンナー・ビルスマは語る~』(アルテス・パブリッシング、2016)もまた新聞・雑誌等で絶賛された。校訂楽譜としては、全音楽譜から、《幻想曲とソナタK.475+457》(1995)及び《トルコ行進曲付きソナタ》(2016)[共にモーツァルトの自筆譜に基づく]を出版している。現在、上野学園大学客員教授、東京音楽大学、桐朋学園大学講師。
<渡邊孝 Takashi Watanabe(チェンバロ)>
東京音楽大学ピアノ科卒業。桐朋学園大学研究科チェンバロ専攻終了後、アムステルダム音楽院、ミラノ市立音楽院に学びディプロマを得て卒業。これまでにチェンバロを渡邊順生、ボブ・ファン・アスペレン、オルガンをロレンツォ・ギエルミに師事。ヨーロッパ各地のアンサンブルとの共演など、ソリスト、通奏低音奏者として活躍。ソロCDでは『J・S・バッハ:ゴルトベルク変奏曲』、『スウェーリンク:鍵盤作品集』がレコード芸術特選盤ほか高い評価を得た。2004年に結成した「アンサンブル・リクレアツィオン・ダルカディア」は、同年イタリア、ボンポルティ国際コンクールで第1位を得た。現在スイス、ベルン音楽院客員教授。NHK-FM「古楽の楽しみ」案内役として出演中。
<崎川晶子 Akiko Sakikawa(チェンバロ)>
桐朋学園大学ピアノ科卒業。ピアノを故井口基成、兼松雅子らに師事。チェンバロを、シャルル・ケーニッヒ、渡邊順生、パリの古楽コンセルヴァトワールでノエル・スピースに、またフォルテピアノをパトリック・コーエンに師事。外国アーティストとも共演多数。現在ソロ、室内楽など多方面で活躍中。ソロCDモーツァルトの光と影」(セシルレコード)、「アンナ・マクダレーナ・バッハのための音楽帳」、「シャン・フィリップ・ラモーの肖像」、「クープラン家 幸福な思い」(コジマ録音)他をリリース、高評を得る。「モーツァルト・フォルテピアノ・デュオ」(共演:渡邊順生)は2006年度レコードアカデミー賞(器楽部門)受賞。「音楽の泉シリーズ」主宰。
<鴨川華子 Hanako Kamogawa(チェンバロ)>
東京音楽大学ピアノ科を経て同大学研究科チェンバロ専攻修了。ピアノを武田真理、チェンバロを渡邊順生に師事。第9回国際古楽コンクール<山梨>チェンバロ部門最高位。第7回栃木[蔵の街]音楽祭賞受賞。1998年ブルージュ国際古楽コンクール・チェンバロ部門にてディプロマ受賞。ソロ活動の他、室内楽の通奏低音奏者として多くのアーティストと共演、録音にも参加している。バッハの森チェンバロ教室講師。「ジョーバン・バロック・アンサンブル」メンバー。
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2020年09月23日 00:00